＜前場の注目銘柄＞＝稀元素、政策追い風に切り返しへ

　第一稀元素化学工業<4082.T>の押し目に着目したい。今１５年３月期業績予想は期中３回にわたる利益上方修正を実施、営業利益段階で期初予想の２５億円は直近４０億５０００万円まで見通しが切り上がっている。

　ジルコニウム化合剤の大手で中期成長力に対する期待が大きい。世界的な燃料規制強化の動きなどを背景に、自動車用排ガス触媒への需要が高水準で収益を牽引。燃料電池車普及に官民挙げての政策的な後押しが強まるなか、燃料電池材料の将来的な成長も有望視されている。

　株価は昨年の安値から倍化しているが、ＰＥＲ７倍前後と依然割安感が強く、創業６０周年を迎える１６年３月期はさらなる飛躍に期待。

出所：株経通信（株式会社みんかぶ）