警備関連銘柄に注目 来年、日本開催のサミットで活躍場面

著者:冨田康夫
投稿:2015/02/10 13:35

8年ぶり日本でサミット開催

 警備保障関連株に注目が集まっている。来年、日本で北海道洞爺湖以来8年ぶりとなる主要国首脳会議(サミット)が開催される。「イスラム国」など過激派集団によるテロの脅威が大きくなるなか、警備の一翼を担う存在として重要度が高まっているからだ。

 現在、国内における開催地には新潟市、広島市、神戸市、軽井沢町、仙台市、名古屋市、浜松市が立候補、今春にも決定するとも言われている。また関係閣僚会議もあり、各国の要人をはじめ多くのマスコミが訪日することになる。当然、警備の中心は警察だが、民間の警備保障会社も周辺警備、交通誘導などで重要な役割を担いそうだ。

 記憶に新しいのが、2012年に東京で開催された国際通貨基金・世界銀行年次総会で、厳戒態勢が敷かれるなか通行者の誘導を含め活躍する姿が目に映った。

 国際会議などで豊富な実績を持つのがALSOK<2331>セコム<9735>。ALSOKに来年開催のサミットについて聞くと「現段階では、お答えできない」(広報)。ある業界関係者によれば「入札も絡み、警備上の問題もあることから、公表しづらいのではないか」という。

 また、監視カメラの注目度もさらに高まりそう。アナログからIPカメラまで幅広いラインアップをそろえる池上通信機<6771>、高機能監視カメラを展開するセコニックホールディングス<7758>メガチップス<6875>、テクノホライゾン・ホールディングス<6629>にも注目したい。

◆主な警備関連

☆警備保障会社
 ALSOK<2331>セコム上信越<4342>、アールエスシー<4664>
 トスネット<4754>東洋テック<9686>セコム<9735>CSP<9740>

☆監視カメラ
 高千穂交<2676>、テクノマセ<3787>、西菱電<4341>
 テクノホライゾン<6629>ユビテック<6662>池上通<6771>
 メガチップス<6875>、セコニックHD<7758>
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想