帝人が強さ発揮、自動車向け炭素繊維強化プラスチックに注目高まる

　帝人<3401.T>は新値圏で利食いを吸収する展開。主力株全般が売られるなかで底堅さが目立つ。１５年３月期は不採算部門切り離しに伴うリストラ特損により、最終損益段階で２００億円の赤字を見込んでいるが、既に株価は来期以降の回復を買う流れにある。成長シナリオを担うのが同社の炭素繊維部門であり、航空機向けやシェール輸送タンク向けに需要を取り込んでいるほか、今後は自動車産業向けに本格普及期の入り口に立った炭素繊維強化プラスチックに注目する声が強い。米ＧＭ向けなど大手との連携で高付加価値戦略を敷く構えにある。

帝人の株価は１０時３０分現在３５３円（△▼０円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）