「政策に売りなし」・「地方創生元年」・「燃料電池車元年」を火種に燃え上がる、新春有望株
■今回の注目銘柄■
・東邦アセチレン(4093)
2015年のキーワードは「地方創生」である。周知のとおり、政府は石破氏を大臣に据え「地方創生」を打ち出した。
「まち・ひと・しごと創生総合戦略」で「2020年までの5年間で地方での若者の雇用を30万人創出し、その後も年間10万人雇用の安定的な創出を目指すなど、東京一極集中を是正し地方創生を推進する」というものである。
これまでの予算に加え、昨年末には「地方への好循環拡大に向けた緊急経済対策」として、震災復興加速などに3.5兆円もの補正予算が明らかになった他、新内閣発足に関連しどの大臣に期待するかとの世論調査では石破氏がトップに挙がっており、世論も地方創生を後押ししているとみる。
東北を襲った大地震から間もなく4年になるが、復興というには程遠い現況だ。陸前高田や気仙沼を見るまでもなく、被災地には仮設住宅が立ち並び、街並みは地盤整備が急ピッチで行われている程度であり個人的にも「急げ!復興、創生」と叫びたい。
話を戻すが「政策に売りなし」とは昔からいわれた事で株式市場もこのテーマを歓迎する。
今年が設立60周年となる同社は東北地方を地盤とし「復興、創生には欠かせない存在」といえよう。
金属の溶接・溶断に使うアセチレンや酸素など工業用ガス、溶接ロボットは建設現場ならず、設備投資、医療・環境・食品分野へ裾野をひろげ、液化石油ガス(LPG)は家庭用、産業用で需要を伸ばしている。
そして、同社は「水素」も販売しており「燃料電池車(FCV)用水素スタンド」への供給思惑に注目しなければならない。
同社の筆頭株主は東ソー(4042)、2位の株主は大陽日酸(4091)である。水素スタンドは設置に1基4~6億円かかるとされていたが、大陽日酸は1億円台で済む移動式スタンド「ハイドロシャトル」を開発に成功した。
燃料電池車の普及には「スタンドがカギ」となっているだけに、同社にとって追い風となる可能性が非常に高く、実に面白くなってきたといえよう。
今3月期の一株利益は25.7円予想で配当は期末一括で3円から4円となる。最新の東洋経済「四季報」によれば、来期の一株利益は28.0円を予想しているが東北の復興進展だけで無く「地方創生」が加わる事で、更なる業績上振れも期待できよう。
株価はPER7倍、PBR0.6倍で180円をにらみ、チャート妙味も日増しに強まっている。新春は低位材料株の活躍時期でもある事から、今後の動向に注目しておきたい。
本村
・東邦アセチレン(4093)
2015年のキーワードは「地方創生」である。周知のとおり、政府は石破氏を大臣に据え「地方創生」を打ち出した。
「まち・ひと・しごと創生総合戦略」で「2020年までの5年間で地方での若者の雇用を30万人創出し、その後も年間10万人雇用の安定的な創出を目指すなど、東京一極集中を是正し地方創生を推進する」というものである。
これまでの予算に加え、昨年末には「地方への好循環拡大に向けた緊急経済対策」として、震災復興加速などに3.5兆円もの補正予算が明らかになった他、新内閣発足に関連しどの大臣に期待するかとの世論調査では石破氏がトップに挙がっており、世論も地方創生を後押ししているとみる。
東北を襲った大地震から間もなく4年になるが、復興というには程遠い現況だ。陸前高田や気仙沼を見るまでもなく、被災地には仮設住宅が立ち並び、街並みは地盤整備が急ピッチで行われている程度であり個人的にも「急げ!復興、創生」と叫びたい。
話を戻すが「政策に売りなし」とは昔からいわれた事で株式市場もこのテーマを歓迎する。
今年が設立60周年となる同社は東北地方を地盤とし「復興、創生には欠かせない存在」といえよう。
金属の溶接・溶断に使うアセチレンや酸素など工業用ガス、溶接ロボットは建設現場ならず、設備投資、医療・環境・食品分野へ裾野をひろげ、液化石油ガス(LPG)は家庭用、産業用で需要を伸ばしている。
そして、同社は「水素」も販売しており「燃料電池車(FCV)用水素スタンド」への供給思惑に注目しなければならない。
同社の筆頭株主は東ソー(4042)、2位の株主は大陽日酸(4091)である。水素スタンドは設置に1基4~6億円かかるとされていたが、大陽日酸は1億円台で済む移動式スタンド「ハイドロシャトル」を開発に成功した。
燃料電池車の普及には「スタンドがカギ」となっているだけに、同社にとって追い風となる可能性が非常に高く、実に面白くなってきたといえよう。
今3月期の一株利益は25.7円予想で配当は期末一括で3円から4円となる。最新の東洋経済「四季報」によれば、来期の一株利益は28.0円を予想しているが東北の復興進展だけで無く「地方創生」が加わる事で、更なる業績上振れも期待できよう。
株価はPER7倍、PBR0.6倍で180円をにらみ、チャート妙味も日増しに強まっている。新春は低位材料株の活躍時期でもある事から、今後の動向に注目しておきたい。
本村