<話題の焦点>=シニア向け化粧品が拡大、19年には女性の5割超が50歳以上に

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2014/12/15 11:59
 40歳代を迎えた団塊ジュニア世代にも、アンチエイジング(抗加齢)意識が高まりをみせていることなどを背景に、シニア向け化粧品市場の拡大が見込まれる。2019年には、50歳以上が全女性の5割を超える見通しで、シニア世代が確実に多数派を占める。また、人口の多い団塊世代が70歳代となることで、この世代向けの商品が大きなシェアを占めることになる。

 資生堂<4911.T>は11月11日、シニア女性向け化粧品の新ブランド「プリオール」の創設を発表。来年1月に全33品を一斉発売する。肌や髪のつやを引き出す新技術を配合した化粧水や口紅などを品ぞろえする。花王<4452.T>は、最近2~3年で50歳以上向けのブランド戦略を積極化。同社は今月4日、ポイントメークブランド「オーブ クチュール」から、50歳以上向けのアイシャドーと口紅を来年3月3日に発売すると発表した。これで、同ブランドの15年度の売上高を10%伸ばす方針だ。

 ファンケル<4921.T>も今月18日、50歳以上向けのベースメーク商品としては同社初の「エクセレントリッチ」を発売する。化粧下地やクリームファンデーションなど4品目を投入する計画だ。また、競合他社に比べて従来から中高年層に強いポーラ・オルビスホールディングス<4927.T>は、50歳代以上の愛用者が多い基幹ブランド「ポーラ」や、エイジングケアを目的とする最高級ブランド「B.A(ビーエー)」を一層強化する。コーセー<4922.T>は、メイクアップブランド「エルシア」を、50歳以上の女性に向けたエイジングケアブランドとしてリニューアルし、今年2月から順次商品を刷新。小泉今日子さんをCMに起用して拡大を目指す。

◆主なシニア向け化粧品関連銘柄

 銘柄<コード>    今期営業利益率    株価     PER

資生堂<4911.T>     ▼49.6    1842    24.4
ファンケル<4921.T>     1.4    1778    51.3
コーセー<4922.T>      0.3    4670    26.1
ポーラオルHD<4927.T>  10.2    4645    29.1

※株価は11日終値(単位:%、円、倍)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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