フィラデルフィア半導体株指数、約１３年半ぶりの高値水準に

日本の半導体などハイテク株の先行指標として注目

　ハイテク関連株の代表的指標である米フィラデルフィア半導体株指数（ＳＯＸ）が上昇基調を強めている。

　同指数は、３日に６９６．２１の高値をつけた。今年１０月安値から２０％強の上昇となり、２００１年６月以来、約１３年半ぶりの高値水準に上昇している。

　ＳＯＸは、米フィラデルフィア証券取引所が算出・公表する半導体関連株指数。インテルやマイクロン、アプライドマテリアルズ、テキサスインスツルメンツ、クアルコムなど米国を代表する半導体関連３０社から構成されている。

　同指数の動向は、日本の半導体などハイテク株の先行指標として注目する向きが多い。

　ＳＯＸの上昇の背景には、米国でパソコン（ＰＣ）需要が堅調に推移していることが指摘されている。

　マイクロソフトの「ウィンドウズＸＰ」のサポート終了に伴う買い替え需要などがＰＣ販売を押し上げているようだ。

　こうしたなか、日本の半導体関連株に再評価機運が膨らんでいる。米アプライド社との経営統合を進める東京エレクトロン＜8035＞やアドバンテスト＜6857＞、ニコン＜7731＞、それにディスコ＜6146＞や信越化学工業＜4063＞、ＳＵＭＣＯ＜3436＞などに注目したい。