選挙を意識した要人発言再び!?

著者:川島寛貴
投稿:2014/12/03 21:39

個人投資家予想レンジ(ドル円)20時~00時

119.00円(心理的節目)~120.00円(心理的節目)
現在のレートは119.41円です。(21:17)

120円を高値とする予想が50%近くあります。一方安値予想は118.55円が一番下となっており、万遍なく119.50円まで並んでいます。いよいよ120円に迫っていますが、120円では利益確定を行いたいという個人投資家が多いようですね。

要注意時間は東京時間の午前中

ドル円は、昨晩119円にしっかりと乗り、いよいよ120円が間近に迫ったドル円です。しかし、119.50円を越えられずにおり、高値は119.46円までとなっております。これまで大した押し目がなく上昇しきてきた相場ですから、簡単には利食わない投資家も多いのではないでしょうか。また、これまで○○.50円の水準では、「ワンタッチオプション(一度でも設定した値段が付けば利益となるオプション)」が設定されているという噂もあり、タッチすれば瞬時に値を戻すことも考えられます。

そして、いつもはかなり離れたところにあるといわれている年金の買いは118.90円付近に観測されているとの噂もあり、余計に119円割れでも損切りに躊躇するところです。そんななか、大きな下落材料としては、当局者による通貨変動のけん制発言がひとつ考えられます。
特に、麻生副総理が「急激な為替変動は困る」とコメントをした際には、ドル円は50銭以上の下落となったことは記憶に新しいことでしょう。前回のコメントは118円台でしたが、そこから1円ほど上昇しています。アベノミクス解散ということもあり、急激な円安による不利益を被る企業に向けた「リップサービス」を行うということが考えられます。確率としては、東京時間の午前中が圧倒的に多いことになります。そういった意味でも、119.50円の上に損切りを設定し、敢えてトレンドに逆らって売りから入ることも、損勝利大となることから良い取引戦略ではないでしょうか。

明日、明後日の東京市場午前中あたり、特に120円を越えてくると相当な確率でそういった発言が出てくるので、気を付けておきたいところです。
川島寛貴
株式会社IEYASU 代表取締役
配信元: 達人の予想