高値圏でスピード調整、JPX400先物スタート

著者:冨田康夫
投稿:2014/11/23 11:10

来週の株式相場見通し

来週の東京株式市場は、3連休明け後の4日間となるが、14日につけた年初来高値1万7490円(終値ベース)を前に、足踏み状態のスピード調整となりそうだ。日経平均株価の想定レンジは、1万7000~1万7500円とする。

21日の東京株式市場で、日経平均株価は続伸で引けたものの、一時前日比200円近くまで下押す場面があるなど、円相場に振り回されながらの波乱展開が続いている。 衆院解散で材料出尽くし感が漂い、国内の手掛かり材料が不足するなか、感謝祭からの米年末商戦に関心が集まる。
ただ、全米に11月としては異例の寒波が広がっており、経済活動に与える影響が懸念される。25日には「JPX日経インデックス400先物」の取引がスタートする。自己資本利益率(ROE)の高い銘柄で構成されている指数であることから、該当する銘柄に改めて関心が集まりそうだ。

日程面では、大阪取引所でJPX400先物取引開始、10月の企業向け価格指数、日銀金融政策決定会合議事要旨(10月31日分)、気象庁3カ月予報(25日)、10月の鉱工業生産指数速報値・失業率・有効求人倍率・消費者物価指数・家計調査・商業販売統計(28日)に注目。海外では、米7~9月期のGDP改定値、米11月のCB消費者信頼感指数(26日)、米10月の新築住宅販売件数、米10月の個人所得・個人支出、米10月の耐久財受注(26日)、米株式市場感謝祭で休場(27~28日)が焦点に。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想