「新指標 労働市場情勢指数(LMCI)」=外為どっとコム総研 神田卓也

著者:神田卓也
投稿:2014/11/10 16:20

米雇用統計の余韻が残る

東京市場のドル/円は、米10月雇用統計後のドル売りの流れを引きずり一時114円を割り込む弱含みの展開となった。米雇用統計は弱い内容ではなかったものの、早期利上げ期待を高めるほどの強さではなかったため、持ち高調整的なドル売りが優勢となっているようだ。

米LMCIに注目

本日のNY市場では、米10月労働市場情勢指数(LMCI、24:00)が発表される。LMCIは、米連邦準備制度理事会(FRB)が、独自の調査分析結果として発表する米労働市場の情勢を総合的に判断するための指数であり、先月から公表が始まった新しい指標である。それだけに、市場の注目度は低く反応しにくいとの見方もあるが、9月実績の+2.5を下回るようだと、もう一段のドル売りを誘う可能性があるため要注意だろう。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
配信元: 達人の予想