アウトソーシング＜2427＞＝急伸。
材料株特有のボラティリティの高さを発揮して投機資金の追随買いを誘っている。自動車業界を中心に製造業の分野でも企業の求人需要は高水準だが、雇用と労働のミスマッチから技術職などで人手不足の問題が波紋を広げている。そのなか同社は製造請負および研究開発の受託を全国展開し、人材のスキルアップを実現するための教育体制も構築しており、幅広くニーズを取り込んでいる。１４年１２月期営業利益は前期比６６．４％増の２０億円予想と好調、１５年１２月期も自動車業界向けなどで旺盛な需要を確保して利益続伸が見込まれている。
バイテック
＜9957＞＝大幅高。
ソニー製を中心に半導体を扱う電子部品商社で、自社開発製品も手掛ける。自動車の販売好調と電装化が進展する中で車載用デバイスが好調。海外売上比率４割で為替の円安メリットも考慮される。１５年３月期は営業利益大幅続伸が見込まれる一方、ＰＥＲ８倍、ＰＢＲ０．９倍は割安顕著で、ＲＯＥが１２．２％と高いことも評価材料だ。
ガーラ＜4777＞＝大幅続伸。
同社は６日に、子会社のガーラポケットがライセンスを取得したスマートフォンゲーム「Ｓｕｐｅｒｍａｇｉｃａｌ（スーパーマジカル）」のアンドロイド英語版および韓国語版の提供を開始したと発表。さらなる世界展開などが期待されているようだ。スーパーマジカルは、Ｓｕｐｅｒ Ｍｅｇａ Ｔｅａｍ（スペイン）が開発したゲーム。開発にあたってはガーラポケットも携わっており、スペイン語版をはじめ各言語版が相次いで提供されている。
ファーマフーズ＜2929＞＝ストップ高。
同社はきょう、天然物由来の骨代謝改善ペプチドの探索研究から、骨形成に関与する生理活性物質の単離・同定に成功し特許出願を行ったと発表。これが材料視されているようだ。このペプチドは、動物実験で経口投与による骨成長促進作用が見出されたもので、新規骨形成ペプチド「リプロタイト」として骨折治癒や骨粗鬆症を標的とした新薬候補物質に育成する方針。同社では製薬企業へのライセンスアウトによる総収益は将来的に２５０億円規模に達すると想定している。
サンケン電気＜6707＞＝急伸。
同社は６日取引終了後に、１５年３月期第２四半期累計（４～９月）の連結決算を発表。営業利益は５１億７１００万円（前年同期比８９．５％増）となり、従来予想の４５億円から上振れしたことが好感されているようだ。売上高は７７４億８００万円（同１２．８％増）で、従来予想の７５０億円から上振れ着地。海外の自動車市場や白物家電市場向けに半導体デバイスが堅調に推移したほか、為替レートが円安傾向で推移したことなどが押し上げ要因となった。なお、通期見通しについては、従来予想を据え置いている。
鶴見製作所＜6351＞＝大幅高。
国内シェア３割を占める水中ポンプの需要が高水準、１５年３月期は最終利益段階で前期比４．２％増の３１億５０００万円を見込んでいるが増額含みとみられている。水中ポンプは建設投資増加を追い風に、地下水の排水用として引き合いが旺盛なほか、ゲリラ豪雨による２次災害対策として雨水排水用の需要を取り込んでいる。
