押し目待ちに押し目なし
ハロウィン・サプライズの「日銀追加緩和」と「GPIF運用改革」のダブル・バズーガーで、115円まで急騰したドル円だが、まさに「相場は何かを期待した時と、その期待が裏切られた時に大きく動く」だった。
足もとでは、「過度な円安は好ましくない。変化のスピードが速すぎるのも歓迎しない。」(甘利経済再生相)、「急激な円高、円安については十分注視しなければならない」(太田国交相)と円安牽制が相次いできたが、ダブル・バズーカー砲と言うパンドラの箱を開けた今、当局が自信を持って市場を牛耳れるとなめきっていると、いずれ制御できなくなる暴走局面が訪れるだろう。
米中間選挙、ECB理事会と、ビッグイベントを波乱なく通過し、いよいよ今晩は雇用統計。事前予想は、失業率:5.9%、非農業部門雇用者数:23万5000人増。
短期的な急騰で、皆が押し目を欲しい・待っている時は、往々にして「押し目待ちに押し目なし」との展開になりやすい。ネガティブ・サプライズでの押し目は短期的に買い拾われそうであり、ポジティブサプライズでの上げ加速の方が、動きは大きくなりそうだ。
テクニカル的には、115円と言う抵抗帯を抜けた事で、次のターゲットは、2007年10月高値の117.95円水準、心理的節目118円・119円・120円。2006年10月高値の119.88円、2007年2月高値の122.18円、そして、2007年6月高値の124.15円などが意識されている。移動平均線乖離率(52週移動平均線)からは、アベノミクス相場が始まって円安ドル高が加速した2013年時と比較すると、まだテクニカル的な過熱感は低い状態だ。
円安牽制と共に、麻生財務相が7日、消費税再増税について、「予定通り上げたほうがいい」と述べており、消費増税決定までは、株高・円安の流れが継続と見る投機筋がまだまだ買い煽る可能性はありそうだ。株価上昇による資産効果は一部の富裕者層に恩恵を与えているが、一般市民層に浸透するかは不透明な上に、消費増税の痛みが上回る層が人数的には多い事など無視するかのように一旦始まった大きな波は、留まらないだろう。ジャブ付き相場の中、乱高下を繰り返しながらオーバーシュートが起きる可能性には中期的に注意したい。大きなトレンドが発生した場合、トレンドは加速し、オーバーシュートしながらバブル化し、最終的には破裂する。
日本でも、持てる者と持たざる者との二極化の動きが、さらに拡大していく感触だ。
トレンドに乗りながらも、離脱ポイント、もしくはヘッジ手段を想定しながら、来年にかけて想定される大荒れ相場に備えたい。
足もとでは、「過度な円安は好ましくない。変化のスピードが速すぎるのも歓迎しない。」(甘利経済再生相)、「急激な円高、円安については十分注視しなければならない」(太田国交相)と円安牽制が相次いできたが、ダブル・バズーカー砲と言うパンドラの箱を開けた今、当局が自信を持って市場を牛耳れるとなめきっていると、いずれ制御できなくなる暴走局面が訪れるだろう。
米中間選挙、ECB理事会と、ビッグイベントを波乱なく通過し、いよいよ今晩は雇用統計。事前予想は、失業率:5.9%、非農業部門雇用者数:23万5000人増。
短期的な急騰で、皆が押し目を欲しい・待っている時は、往々にして「押し目待ちに押し目なし」との展開になりやすい。ネガティブ・サプライズでの押し目は短期的に買い拾われそうであり、ポジティブサプライズでの上げ加速の方が、動きは大きくなりそうだ。
テクニカル的には、115円と言う抵抗帯を抜けた事で、次のターゲットは、2007年10月高値の117.95円水準、心理的節目118円・119円・120円。2006年10月高値の119.88円、2007年2月高値の122.18円、そして、2007年6月高値の124.15円などが意識されている。移動平均線乖離率(52週移動平均線)からは、アベノミクス相場が始まって円安ドル高が加速した2013年時と比較すると、まだテクニカル的な過熱感は低い状態だ。
円安牽制と共に、麻生財務相が7日、消費税再増税について、「予定通り上げたほうがいい」と述べており、消費増税決定までは、株高・円安の流れが継続と見る投機筋がまだまだ買い煽る可能性はありそうだ。株価上昇による資産効果は一部の富裕者層に恩恵を与えているが、一般市民層に浸透するかは不透明な上に、消費増税の痛みが上回る層が人数的には多い事など無視するかのように一旦始まった大きな波は、留まらないだろう。ジャブ付き相場の中、乱高下を繰り返しながらオーバーシュートが起きる可能性には中期的に注意したい。大きなトレンドが発生した場合、トレンドは加速し、オーバーシュートしながらバブル化し、最終的には破裂する。
日本でも、持てる者と持たざる者との二極化の動きが、さらに拡大していく感触だ。
トレンドに乗りながらも、離脱ポイント、もしくはヘッジ手段を想定しながら、来年にかけて想定される大荒れ相場に備えたい。