「ウィンドウズ10」来年発売、パソコン関連銘柄を見直す

著者:冨田康夫
投稿:2014/10/16 18:23

PCメーカ、半導体メーカに注目

 米・マイクロソフト社が9月30日に、現在開発中の次期基本ソフト(OS)「ウィンドウズ10」を初公開しており、改めてパソコン(PC)関連が注目されよう。

 2012年10月に発売された現行の「ウィンドウズ8」はPCとタブレットの両方で利用できるOSを意識してスタート画面にタッチ操作に主眼を置いた「Modern UI」を導入。この結果、PCユーザーからは使い勝手が悪いとの意見が多く、今年4月9日の「ウィンドウズXP」サポート終了後も「8」へのOS移行が想定よりも進んでいない状況となっている。今回、公開された新OSでは、これらの反省を踏まえて、「8」で搭載された機能を進化させつつ「XP」や「7」などで慣れ親しんだスタートメニューが復活している。マイクロソフト社では新OSを15年春以降に投入する方針で、業務用や個人ユーザーを問わずPCの買い替えを喚起する期待がある。

 PCの製造販売大手は富士通<6702>で、顧客から製品発注を受けてから製造するBTOPCを展開するMCJ<6670>や、パソコン量販店ではピーシーデポコーポレーション<7618>など。また増設メモリなど手掛けるメルコホールディングス<6676>エレコム<6750>などPC周辺機器メーカーも既存PCのOSアップグレードに絡んで需要増が期待される。これに加えてカスタムLSIトップのローム<6963>やセラミックコンデンサーの村田製作所<6981>など電子部品大手も恩恵を享受しそうだ。

◆ウィンドウズの関連銘柄

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富士通<6702>   PC大手でFMVブランド展開
MCJ<6670>   マウスコンピュータでBTOの販売
メルコ<6676>   傘下のバッファローでPC周辺機器展開
エレコム<6750>  PC周辺機器大手で、幅広い製品を販売
ローム<6963>   カスタムLSI大手
村田製<6981>   セラミックコンデンサーで強み
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想