通貨分散で中間選挙年のアノマリーに乗る!

著者:比嘉洋
投稿:2014/10/09 19:18

間もなく米中間選挙!

トルコリラ/円とNYダウの推移
先週ドル円は110.06円を示現、達成感からか、その後は調整相場となっています。誤解の無いように申し上げますが、最近のドル円、決して円高トレンドへ転換したわけではなく、それまでの上昇トレンドの調整です。来月には多くのファンド勢が決算を迎えるにあたり、投資家の解約に伴う45日ルールが来週15日となっていますので、それまでは調整相場となるのではないかと考えています。下値メドとしては週足ボリンジャーバンドの+1シグマを考慮し、107.00円を想定しています。

さて、11/4米国では中間選挙が実施されます。上院の1/3、下院の全議席が改選されるわけですが、この中間選挙年~翌年にかけて米国株は大きく上昇する傾向があります。米株で今年もそのアノマリーが通用するなら、その恩恵を受けやすいのは米株との相関性が高いクロス円ということになります。なお、その際の注意点は通貨分散するということ。一つの通貨ペアに絞り込むのではなく、複数の通貨ペアでポジションを持ち、来るべき時期(来年をイメージ)に利食いを行うという戦略です。

その複数通貨ペアの中に金利の高い通貨ペアを盛り込むのも面白いかもしれません。代表的な通貨ペアと言えば、豪ドル・NZドルですが、新興国通貨を組み入れても良いのではないでしょうか?例えば、トルコリラ。トルコの政策金利は現状8.25%!スワップ金利を享受しつつ、為替差益も狙えるチャンスがありそうです。

ただし、「相場に絶対はない」ということをお忘れなく。そして、ご自身の資力に応じて判断いただきますよう付け加えておきます。
比嘉洋
マネースクエア シニアコンサルタント
配信元: 達人の予想