中国ダイナミズムが電子部品需要喚起
スマートフォンの驚異的な普及は電子部品関連メーカーに大きなビジネスチャンスをもたらせたが、最近は先進国でのハイエンド機種(高機能で高価格帯)の需要に飽和感が出てきていることから、先行きに慎重な見方もあった。ところが、それに代わり、経済成長著しい新興国、とりわけそのトップランナーの中国が受け皿として台頭し、注目を集めている。
海外調査機関によると2014年4~6月におけるスマートフォンの世界出荷台数は2億9000万台強と、前年同期比2割強の伸びを示している。このうち中国本土の出荷台数は1億台を超えたもようで、世界出荷台数の35%前後に及ぶ。つまり、今や世界でも「3台に1台以上は中国本土」という状況だ。
中国メーカーが手掛けるスマートフォンは、これまでローエンド機種が中軸を担っていたが、最近はミドルエンドやハイエンド機種への需要シフトが進んでいる。高機能化の最たる部分としてカメラ機能の充実などが挙げられるが、ピントを自動修正するフォーカス部品(アクチュエーター)へのニーズが急速に立ち上がっている。
このほか、日本が得意とするタッチパネル分野でITOフィルムなどへの需要も旺盛だ。また、中国では高速無線通信のLTEなども軌道に乗りつつあり、同通信サービスに必要な高付加価値デバイスの需要も喚起されている。こうした事情から、高い商品技術を要する日本の電子部品メーカーの活躍余地が広がっている。
海外調査機関によると2014年4~6月におけるスマートフォンの世界出荷台数は2億9000万台強と、前年同期比2割強の伸びを示している。このうち中国本土の出荷台数は1億台を超えたもようで、世界出荷台数の35%前後に及ぶ。つまり、今や世界でも「3台に1台以上は中国本土」という状況だ。
中国メーカーが手掛けるスマートフォンは、これまでローエンド機種が中軸を担っていたが、最近はミドルエンドやハイエンド機種への需要シフトが進んでいる。高機能化の最たる部分としてカメラ機能の充実などが挙げられるが、ピントを自動修正するフォーカス部品(アクチュエーター)へのニーズが急速に立ち上がっている。
このほか、日本が得意とするタッチパネル分野でITOフィルムなどへの需要も旺盛だ。また、中国では高速無線通信のLTEなども軌道に乗りつつあり、同通信サービスに必要な高付加価値デバイスの需要も喚起されている。こうした事情から、高い商品技術を要する日本の電子部品メーカーの活躍余地が広がっている。