<クローズアップ> 予防医療の新たな成長市場「遺伝子解析サービス」(2/2)

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2014/08/08 09:53
 今年に入って参入を表明した企業で目立つのがITやネット関連企業だ。ディーエヌエー<2432.T>は6月3日に、遺伝子解析サービスを手掛ける新会社「DeNAライフサイエンス」を設立したことを発表。一般消費者への提供開始に先立ち、7月30日からネット通販のアマゾンで予約受け付けをスタートさせた。

 同社は携帯電話向けゲーム・交流サイト「モバゲー」を主力事業としているが、将来の成長が見込める事業のひとつとしてヘルスケア・医療領域に着目。「遺伝子解析サービスはコアビジネスになる可能性があるほか、社会的意義も大きい。ビッグデータを取り扱うため、これまでさまざまな事業で培ってきたノウハウを生かすことができる」(広報部)ことが強みになるとみている。

 ディーエヌエーの会見からわずか2日後には、ネット関連大手のヤフー<4689.T>が新プロジェクト「HealthData Lab(ヘルスデータラボ)」を始めることを表明。同社は「健康に関する情報提供に力を入れていきたいと考え、遺伝子解析サービス参入もその一環」(広報室)としており、6月5日から25日にかけて行った5000人のモニター募集への反応も「具体的な数字は言えないが、しっかりとした反応をいただいている」(同)と手ごたえを感じ取っている。

 このほかでは、携帯向けコンテンツ配信を手掛けるエムティーアイ<9438.T>が4月から子会社を通じてサービスの提供を開始しているほか、ソニー<6758.T>エムスリー<2413.T>などと共同でゲノム解析サービス会社を設立済み。

 また、ソフィアホールディングス<6942.T>は既存のITや通信事業とのシナジーを狙い、すでに事業展開しているジーンクエスト(東京都文京区)を子会社化。同社株は発表した7月1日終値98円から7月23日には年初来高値となる438円まで急騰しており、今後も各社の動向に投資家の関心が集まりそうだ。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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