リスク回避の流れでドル円下落基調継続・・・・

週末のショートカバーには注意・・・・

　ドル円は昨日のNY時間に株安や米国債利回りの低下を受けて一段安となり、101円台前半まで下げ幅を拡大。今日も東京時間早朝に、101.30円付近まで下値を探る展開となりました。

　一方、米国株安や中国経済への懸念が続いて、日経平均株価は急反落となり、昨年10月以来の14,000円の大台割れとなりました。しかし、ドル円は比較的堅調な動きとなり、前場引け際や後場に入って、日経平均株価が下げ渋る展開となると、102円台後半まで反発しています。

　唯、このドル円の戻しもショートカバーや輸入企業等のレベル感からの実需買いによるものと思われ、欧州市場オープン後は、再びドルを売る動きが強まるものと思われます。特に、ユーロドルが、1.39ドルの大台乗せを果たし、一段高となれば、広範なドル売りの流れが一段と強まる可能性も高まります。

　但し、今日は金曜日で、ドル指数は昨日まで、5日続落となっていただけに、週末前のポジション調整の動きが強まる可能性もあり、NY時間に入ると、ドルが堅調になるかもしれません。又、土曜日にドラギ・ECB総裁の記者会見が予定されており、ユーロドルにも利益確定売りが入る可能性もあり、この動きもドルの下値を支えるかもしれません。