来週の株式相場に向けて=“国内発インフレ要因”が日経平均の抑制材料に浮上か

この国内金利上昇の背景には、「春闘の賃上げ率が6%近辺に達する可能性が出てきたこと。それに防衛費増強による財政赤字拡大の懸念が浮上していること」(同)が指摘されている。これまでの国内金利上昇は、円安などを起因とする海外発だったが、足もとでは“国内発のインフレ要因”が警戒されている。気になるのは、金利上昇は許容される株価のPERの上限を抑制する要因に働くことだ。
今月18~19日には、米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀金融政策決定会合が同日に開催される。なかでも日銀決定会合に関しては、「長期金利が急上昇するなか、何らかの対策が求められる可能性がある」(市場関係者)との声も出ている。いずれにせよ、日米の金融政策決定会合が通過するまでは、相場は動きにくい展開が続きそうだ。一段の円高進行も警戒されるなか、当面は内需株中心の展開が予想される。
スケジュール面では、今晩の米2月雇用統計が高い関心を集めているほか、12日に米2月消費者物価指数(CPI)、13日に米2月卸売物価指数(PPI)が公表される。また、11日には米1月雇用動態調査(JOLTS)求人件数、14日に米3月ミシガン大学消費者マインド指数が発表される。10日にオラクル<ORCL>、12日にアドビ<ADBE>、13日にダラー・ジェネラル<DG>が決算発表を行う。
国内では、10日に1月毎月勤労統計調査、11日に10~12月期GDP確報値、12日に1~3月期法人企業景気予測調査が発表される。同じく12日は春闘集中回答日で、14日はメジャーSQ算出日となる。10日にミライアル<4238.T>、学情<2301.T>、11日に三井ハイテック<6966.T>、セルソース<4880.T>、12日にサムコ<6387.T>、GENDA<9166.T>、13日にビジョナル<4194.T>、ラクスル<4384.T>、14日に神戸物産<3038.T>、パーク24<4666.T>などが決算発表を行う。来週の日経平均株価の予想レンジは、3万6400~3万7400円前後。(岡里英幸)
出所:MINKABU PRESS
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