「個別では3Dプリンター、猛暑関連などを物色」
本日の日経平均は56.30円安の14416.60円で取引を終了した。朝方は堅調スタートとなったものの、後場に入ってから急速に値を消す展開。中国の経済指標の悪化や週末のSQに対する警戒感から、利益確定の売りが優勢となった。それでも下落幅が限定的だったのは、中国株が悪い経済指標を受けて上昇したからである。貿易統計の悪化が金融緩和期待を高めさせており、これが上海総合指数を押し上げた。東京市場でもチャイナリスクが後退し、株価が下げ渋る要因になった。また、個別材料では、3Dプリンター関連、猛暑関連が積極的に物色された。両材料を内包するアルテック(9972)はストップ高まで買い進まれた。日経平均の日足チャートでは、陰線の十字足が出現。やや上値の重さを示しており、この付近で売り圧力が強いことを示している。それでも天井のシグナルは確認できず、依然として上昇相場は継続していると認識。まだまだ上値模索の動きは続きそうだ。