〝日経平均株価2万円突破の3つの条件〟
著者:冨田康夫
投稿:2013/05/21 21:41
1.アベノミスクの成功
今年初以降に株価を急上昇に導いた条件は何だったのかを考えると「アベノミクスの3本の矢」の発動がまずある。(1)大胆な金融緩和策、(2)機動的な財政政策、(3)民間投資を喚起する成長戦略--の3項目。このうち(3)の成長戦略をいかに具体化していくかが、2万円突破への重要な条件となる。6月半ばに成長戦略を改めて打ち出して、その評価を受けるかたちで参院選に突入する。
当然のことながら、参院選での与党勝利も株価上昇継続の大きな条件となる。ただ、自民党があまりにも大勝し過ぎると、憲法改正問題などがクローズアップされて、経済対策がお留守になる懸念もある。
当然のことながら、参院選での与党勝利も株価上昇継続の大きな条件となる。ただ、自民党があまりにも大勝し過ぎると、憲法改正問題などがクローズアップされて、経済対策がお留守になる懸念もある。
2.日米の金融緩和の"方向性"
次に今後の株価上昇で欠くことのできないのが日銀による「異次元の金融緩和」の継続。2%の物価上昇が、安定的に持続するために必要な時点まで金融緩和は継続されることになる。
現在、市場関係者が具体的な上値のターゲットとして意識しているのは、サブプライムローンショック前の07年高値1万8300円。これを実現するための為替レートとしては市場では「1ドル=110円」との見方が出ている。さらに、日経平均2万円となると、「1ドル=120円」ということになる。
この水準まで、円安・ドル高が進行するには、日銀の金融緩和に加えて、米景気が想定以上に回復ピッチを早めて、金融緩和の出口戦略が加速することが条件となる。
現在、市場関係者が具体的な上値のターゲットとして意識しているのは、サブプライムローンショック前の07年高値1万8300円。これを実現するための為替レートとしては市場では「1ドル=110円」との見方が出ている。さらに、日経平均2万円となると、「1ドル=120円」ということになる。
この水準まで、円安・ドル高が進行するには、日銀の金融緩和に加えて、米景気が想定以上に回復ピッチを早めて、金融緩和の出口戦略が加速することが条件となる。
3.消費税の"成功"
もう一つ、消費増税の見送りを株価上昇の条件とする市場関係者も多い。確かに、景気回復が不確かな中での消費増税は、株価上昇の腰を折る可能性が高い。ただ、プライマリーバランス(基礎的財政収支)を重視する外国人投資家から見ると消費増税の先送りは株価にとってマイナス材料になりかねない。
「実施」でも「先送り」でも無く"成功"と記載したのは、上記の理由によるものだとご理解頂きたい。
「実施」でも「先送り」でも無く"成功"と記載したのは、上記の理由によるものだとご理解頂きたい。
市場は常に予想の先をゆく
最新人気記事
-
「電線」が19位にランクイン、米AIデータセンター巨額投資で関心高... 01/24 12:23
-
三菱重が大幅高、トランプ米大統領就任後の出遅れ感意識し防衛関連株に... 01/23 11:12
-
来週の株式相場に向けて=FOMCとトランプ株高相場を睨む展開に 01/24 17:41
-
みずほFGなど銀行株は売り買い交錯、日銀が追加利上げ決定し物価見通... 01/24 13:19
-
【買い】 商船三井 (9104) 01/23 18:30
新着ニュース
新着ニュース一覧-
今日 23:30
-
今日 22:30
-
今日 21:30
-
今日 20:30