<株式トピックス>=10銭刻みの株価は個人投資家に本当に必要か?
年度末の29日、日本取引所グループが、株価の刻み幅を現行の10分の1に縮小して行う取引を、来年1月に試験的に導入する方向で検討しているというニュースが市場関係者のあいだを駆け巡った。銘柄数を限定してスタートし、結果をみて2015年度中にも本格導入するのだという。
株価の刻み幅を縮小しょうとする背景には、世界の主要株式市場と比べ、日本の株式市場の刻み幅が大きいとされていることがあるという。1秒間に何度も売買注文を繰り返す高速取引を行う国内外の機関投資家は、極めて小さな値動きで利益獲得を狙うことから、海外投資家から値幅刻みの荒さに不満が出ていたのだという。
市場関係者は「今回の株価刻み幅の縮小は、海外の機関投資家向けに利便性を高めて大口注文を呼び込もうというもの。もし、本当に導入されれば、売買注文がより煩雑になるだけで、個人投資家にとってのメリットは極めて少ないのではないか。いくら売買手数料が低水準になったといっても、10銭単位の値ザヤで利益が得られる個人投資家はほとんどいないのではないか」としている。
機関投資家のアルゴリズム取引に対応した高速取引の導入など、取引所の姿勢は完全に機関投資家に向いているようだ。ようやく株式相場が回復の兆しをみせはじめたというのに、株価刻み幅の縮小は個人投資家の市場回帰の妨げとなる可能性が強い。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
株価の刻み幅を縮小しょうとする背景には、世界の主要株式市場と比べ、日本の株式市場の刻み幅が大きいとされていることがあるという。1秒間に何度も売買注文を繰り返す高速取引を行う国内外の機関投資家は、極めて小さな値動きで利益獲得を狙うことから、海外投資家から値幅刻みの荒さに不満が出ていたのだという。
市場関係者は「今回の株価刻み幅の縮小は、海外の機関投資家向けに利便性を高めて大口注文を呼び込もうというもの。もし、本当に導入されれば、売買注文がより煩雑になるだけで、個人投資家にとってのメリットは極めて少ないのではないか。いくら売買手数料が低水準になったといっても、10銭単位の値ザヤで利益が得られる個人投資家はほとんどいないのではないか」としている。
機関投資家のアルゴリズム取引に対応した高速取引の導入など、取引所の姿勢は完全に機関投資家に向いているようだ。ようやく株式相場が回復の兆しをみせはじめたというのに、株価刻み幅の縮小は個人投資家の市場回帰の妨げとなる可能性が強い。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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