東京株式(前引け)=大幅続伸、一時3万8000円回復

きょう前場の東京株式市場は前日に続きリスクを取る動きが鮮明となり、一時600円を超える上昇で3万8000円台に乗せる場面があった。前日の欧州株市場が全面高に買われたほか、米国株市場でもNYダウが350ドルあまりの上昇で前週末と合わせて上げ幅は1000ドル強に達した。これを受けて東京市場でも空売り筋の買い戻しが加速する展開となった。一方、3万8000円近辺では戻り売り圧力も強く、きょうの前場の高値からは若干水準を下げて着地している。なお、値上がり銘柄数は全体の85%を占めたが、真空地帯の戻りで全体売買代金は2兆3000億円台と今一つ盛り上がりを欠く状況となっている。
個別では三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>が商いを伴い大きく株価水準を切り上げたほか、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>やみずほフィナンシャルグループ<8411.T>などメガバンクの上昇が目立つ。アドバンテスト<6857.T>も買われた。三菱商事<8058.T>をはじめ総合商社も軒並み物色人気となった。天馬<7958.T>が急騰、丹青社<9743.T>はストップ高に買われた。半面、売買代金トップの三菱重工業<7011.T>と同2位の川崎重工業<7012.T>、同4位のIHI<7013.T>はいずれも利益確定売りに押される展開。東京電力ホールディングス<9501.T>、楽天銀行<5838.T>も軟調。ギフトホールディングス<9279.T>が急落、TOKYO BASE<3415.T>も大幅安。
出所:MINKABU PRESS
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