鴻海からの出資は減額、取引銀行との交渉がカギ
買い先行。主力2行から2500億円、生保大手4社から1000億円の支援が受けられる可能性があると報じられている。8月第3週の信用倍率も1.29倍と比較的校取り組みであり、売り方の買い戻しが進んでいる様子。しかし、30日(木)にシャープと共同声明を出す台湾・鴻海精密工業は、グループからの出資比率を当初の9.9%から変更しないとしており、約670億円の出資予定額が240億円程度に減額される可能性が出てきている。今後は取引銀行との交渉が最大焦点となりそうだ。チャートでは8/17につけた戻り高値198円が当面の節目。これを突破すると一時的に上昇しやすくなる。しかし、仮に上昇したとしても、中長期的な株価の方向性は下向きだろう。銀行からの融資は所詮借入金であり、返済義務を伴う。本格的に延命するためには、株価を犠牲にして、自己資本を調達する必要がある。最終的な株式価値の希薄化リスクは高いと考える。