ダウ平均は6日ぶりに大幅反落 IT・ハイテク株中心に戻り売りが広がる=米国株序盤

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/12/28 02:11
NY株式27日(NY時間12:00)(日本時間02:00)
ダウ平均   42838.99(-486.81 -1.12%)
ナスダック   19605.45(-414.91 -2.07%)
CME日経平均先物 40120(大証終比:-110 -0.27%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は6日ぶりに大幅反落。クリスマス休暇は明けで、年末を控えた様子見ムードの市場参加者もまだ多い中、IT・ハイテク株中心に戻り売りが広がっている。ダウ平均についてはエヌビディア<NVDA>やアマゾン<AMZN>、マイクロソフト<MSFT>といったマグニフィセント7の下げが指数を圧迫している。

 ただ、今週は商いこそ低調ではあったものの、投資家のサンタクロース・ラリーへの期待に後押しされて、米株式市場は堅調に推移していた。サンタクロース・ラリーは年末の5営業日と1月の最初の2営業日に市場が上昇する傾向があることを指しており、過去のデータでも上昇することが多い。前日のように後半にかけて下げを取り戻す展開になるか注目されるが、現状からは難しい雰囲気のようだ。

 米国は激しい選挙戦や異常な市場力学を乗り越え、2024年の米株式市場は大幅高で終えそうだ。AIブームに始まり、米経済の意外なほどの力強さと、AI進歩に対する楽観的な見通しで、S&P500は1997年以来、最大の年間上昇率を記録しそうな気配ではある。規制緩和や減税といったトランプ次期大統領の政策に期待したトランプトレードも寄与した。そのような中で2025年も堅調な値動きを期待している向きが圧倒的に多いようだ。

 ネットフリックス<NFLX>が軟調。同社の人気ドラマ、韓国の「イカゲーム」のシーズン2が26日に配信が開始され、完全な期待外れとの評価が広がっている。韓国の株式市場でイカゲーム関連の銘柄が軒並み下落しており、同社株も圧迫されているようだ。

 メディア企業のアリーナ・グループ<AREN>が上昇。同社が提出した上場継続基準の準拠回復の計画がニューヨーク証券取引所(NYSE)から受理されたとの通知を受けたと発表した。

 グリッド・ダイナミックス<GDYN>が上昇。S&Pダウジョーンズが同社をS&P小型株600の構成銘柄の採用すると発表した。1月2日の取引開始前に実施される。

 バイオ医薬品のビラクタ・セラピューティクス<VIRX>が大幅安。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げた。目標株価は0.25ドル。

 不妊治療給付管理のプロジニー<PGNY>が大幅高。シュランガー会長が220万ドル分、15万株の自社株を購入したことが明らかとなった。

 在宅医療サービスのアメディシス<AMED>が上昇。同社はユナイテッドヘルス<UNH>による33億ドルでの買収で合意しており、社は合意した期間内に取引が完了しなかった場合に取引を破棄する権利を放棄し、期間延長に合意した。米司法省から異議申し立ての訴訟を受けている。

 紙パルプのクリアウォーター・ペーパー<CLW>が下落。先週末にブラジルのスザーノ社が同社に対する買収提案を検討していると報じられていたが、スザーノ社は前日の夜に声明を発表し、同社の買収に合意していないと述べた。

ネットフリックス<NFLX> 901.12(-23.02 -2.49%)
アリーナ<AREN> 1.45(+0.03 +2.21%)
グリッド・ダイナミックス<GDYN> 22.97(+1.90 +8.99%)
ビラクタ<VIRX> 0.16(-0.08 -32.66%)
プロジニー<PGNY> 16.53(+1.82 +12.37%)
アメディシス<AMED> 89.80(+3.85 +4.48%)
クリアウォーター・ペーパー<CLW> 30.70(-1.26 -3.94%)

アップル<AAPL> 254.18(-4.84 -1.87%)
マイクロソフト<MSFT> 428.58(-9.53 -2.18%)
アマゾン<AMZN> 221.99(-5.06 -2.23%)
アルファベットC<GOOG> 192.93(-4.17 -2.12%)
テスラ<TSLA> 437.67(-16.46 -3.62%)
メタ<META> 592.87(-10.48 -1.74%)
AMD<AMD> 124.39(-0.67 -0.54%)
エヌビディア<NVDA> 136.31(-3.62 -2.59%)
イーライリリー<LLY> 784.60(-9.54 -1.20%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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