ROBOT PAYMENT、効率化重視の方針のもと営業利益が大きく伸長 修正後通期業績予想を再度上方修正

投稿:2024/11/25 11:00

目次

清久健也氏(以下、清久):お集まりいただきましてありがとうございます。代表取締役の清久です。これより2024年12月期第3四半期の決算説明会を始めたいと思います。よろしくお願いします。本日はご覧のようなメニューでご説明します。

2024年12月期 第3四半期 業績

まずは業績ハイライトについてご説明します。

2024年12月期第3四半期の業績です。第2四半期の決算説明時に修正した通期業績予想に対して、売上高は順調に推移して、営業利益は大きく伸びています。

2024年第3四半期の累計実績ですが、売上高は20億円、売上総利益は18億2,500万円、営業利益は3億8,100万円、当期純利益は2億6,400万円となっています。進捗率はご覧のとおりです。

2024年12月期 第3四半期 業績

2024年12月期第3四半期の業績ですが、足元の業績動向を踏まえ、8月14日の第2四半期決算説明の発表時に開示した修正後通期業績予想を、さらに上方修正します。

スライド一番右の赤い部分に、本日(11月14日)開始の再修正後通期業績予想を記載していますが、売上高は27億3,700万円、営業利益は4億4,500万円、当期純利益は3億700万円とします。

2024年12月期配当予想の上方修正

2024年12月期の配当予想も上方修正します。もともと期初の2月14日に公表していた1株あたり10円を40パーセント修正し、1株あたり14円にて実施予定となっています。配当性向はご覧のとおりです。今後も配当目標に関しては、連続増配を目指していく所存です。

KPIハイライト

KPIハイライトです。ご覧のとおり、ARRは28億円を超えてきています。その他についてはスライドのとおりです。

売上高の四半期推移

久野聡太氏(以下、久野):久野です。私から全社実績についてご説明させていただきます。

まず、毎四半期ご覧いただいている売上高の四半期別推移です。グラフの濃いピンク色で示しているリカーリング収益が引き続き牽引するようなかたちで、売上高は前年同四半期比24.2パーセントの成長となっています。

四半期別では、初めて売上高7億円を超えており、毎四半期増収を継続していることがご確認いただけるかと思います。

営業利益の四半期推移

続いて、営業利益の四半期別推移です。こちらも、先ほどご覧いただいた売上高の増収効果に加え、スライドに記載のとおり、効率化重視の方針のもと、営業利益の創出が順調に継続しています。

第3四半期の営業利益については1億4,800万円の計上といったところで、高水準の営業利益を出すことができました。

貸借対照表

バランスシートです。大きな動きなどはありませんが、先ほどご説明した利益の創出により、結果としては株主資本の積み上げができています。

自己資本比率について

自己資本比率についてです。ご案内のとおり、当社ビジネスモデル特有の預り金の影響を除いた実質的な調整後の自己資本比率ですが、9月末現在で68.7パーセントとなっています。

長期の借入金等はなく、調整後の自己資本比率ベースで、引き続き財務健全性は問題ないと判断しています。

サブスクペイの売上高推移

事業別の実績についてご説明します。

まずは「サブスクペイ」です。スライドのグラフは「サブスクペイ」の四半期別の売上高推移です。こちらも全社のトレンドと同様でし、ピンク色で示したリカーリング収益が牽引するようなかたちで、引き続き四半期ごとに増収が続いています。

好調な新規受注、さらに既存のお客さまの決済取扱高の増加によりまして、顧客単価も引き続き増加しています。結果として、前年同四半期比22.8パーセントの増収を達成しています。

サブスクペイの主要KPI推移①

スライド左側は顧客単価、右側はアカウント数を示していますが、ともに前年同四半期比で増加を続けており、大変順調に推移しています。

サブスクペイの主要KPI推移②

さらに、お客さまのアクティビティという点では、決済取扱高と決済処理件数も順調に推移しており、ともに25パーセント以上の成長が続いています。

請求管理ロボの売上高推移

続いて、「請求管理ロボ」の売上高推移です。「請求管理ロボ」も、「サブスクペイ」のトレンドと同様に、スライドのグラフにピンク色で示しているリカーリング収益が牽引するかたちで増収となり、成長が続いています。顧客単価の向上、新規顧客数の増加に伴い、売上高は前年同四半期比で28.8パーセントの増収となりました。

請求管理ロボの主要KPI推移①

「請求管理ロボ」の顧客単価推移、アカウント数推移はご覧のとおりです。新規顧客の獲得単価が向上したことにより、顧客単価は前年同期比で25パーセントに迫る、非常に高い成長となっています。新規の獲得数が順調に推移したことで、アカウント数も5パーセント以上の成長となっています。

請求管理ロボの主要KPI推移②

請求金額・請求書の発行枚数も、前年同期比で着実に増加しています。

2024年事業方針の進捗

藤田豪人氏:藤田から、ビジネスハイライトについてご説明します。よろしくお願いします。

まず、こちらは期初に掲げている方針ですが、ここから大きな変更はありません。

上からピックアップしていくと、「サブスクペイ Professional」に関しては、去年は仕込みの年というかたちでしたので、「今年から売るぞ」という流れだったのですが、結果的には順調に推移していることを、数字が物語っているかと思っています。

「請求管理ロボ」については、大手顧客獲得に向け柔軟な体制を作り、販売の強化を進めていますが、進捗としては「請求管理ロボ」単体というよりも、当社のプロダクトを横断するかたちで、基盤構築を行っています。

基盤は大きく3つあり、広告投資の効果最大化体制、コンサル人材育成プログラム、掘起し体制の構築が進捗しています。「ソリューション営業」という言い方をすると良いかもしれませんが、コンサル人材を育成してから、掘起しを行う体制です。つまり、リードを頂戴してからしばらく経ったものを、もう一度契約まで持っていくということです。

「1click後払い」については、ロイヤルカスタマー5社の獲得ができています。特にパートナーのところでは、ある程度業界に特化したほうが良いというのが作戦として出ているため、よく使われる業界をロイヤルカスタマーから分析し、提案を進めている状況です。

新規サービスについては大きく3つあります。「1click後払い」で構築した基盤の活用、BPaaS事業、ファクタリング事業です。

「1click後払い」の構築については、現在仕込んでいる最中です。それとは別に、新規サービスとして「ファクタリングロボfor SaaS」を9月にリリースしています。こちらのサービスについては商談や問い合わせを複数いただき、順調な滑り出しができたと思っています。

やはり請求業務の分野に市場のニーズがかなり多いことがわかっていましたので、BPaaS事業については、いったん請求業務まわりに狙いを集中させるかたちで進めています。

M&Aについては、高値づかみしない、きちんとシナジーがあるといったことを基にソーシング活動を継続しています。まだ発表などはできませんが、その機会を追求している状態です。

トピックス 全社

ここからは、ハイライトでリリースしたものを少しだけご紹介します。

1つ目は、シンカさまと業務提携を行ったことです。シンカさまは、コミュニケーションプラットフォーム「カイクラ」を提供しています。こちらは簡単に言うと、ご利用されているお客さまの、電話やLINE、メールなどといったコミュニケーションの履歴を一元管理できるツールです。

「カイクラ」と当社の債権管理、請求管理、さらに決済業務が連携することにより、例えばどのようなお客さまに未収が起こるのかが、営業段階のコミュニケーションの性質から見えてくるのではないかと考えています。

また、カスタマーハラスメント対策にも役立ちます。債権や督促などの業務を行っていると、どうしてもそのようなトラブルに巻き込まれやすいため、システム連携により、そのような改善を実現することを目的に連携しています。

トピックス 全社

2つ目は、持株会が設立2ヶ月で加入率20パーセントを達成したことです。一見すると「20パーセントなの?」と思われるかもしれません。しかし、東証のデータで言うと、東証上場の持株会制度がある会社のうち、従業員全体に占める持株会の加入者数の平均加入率は37パーセントということです。その37パーセントのうち、私たちはすでに20パーセントまで到達していることを、まずお伝えしたいと思います。

「この20パーセントの意味って何なのか?」と言うと、やはり社内でも株価を考えるようになってきた点です。したがって、株主のみなさまもそうですが、従業員の資産形成という意味でも、従業員一同がんばっていかねばならないというのが1点です。

もう1点は、私の個人的な意見ですが、20パーセントのメンバーが株を買ってくれることは、社内の人間は、ほぼインサイダー情報を持っているということです。情報を知っている人間の20パーセントが、このスピードで株を買ってくれたことは、私は非常に大きなことだと思っています。

やはり従業員も「絶対に掲げているものを達成する、達成できる」と信じて働いているのが、この20パーセントに表れているのではないかと思っています。そちらをみなさまにご報告したいと思い、設立2ヶ月で20パーセントを達成したことをリリースしました。

トピックス サブスクペイ・請求管理ロボ

3つ目は、恒例となりますが、「サブスクペイ」「請求管理ロボ」が「ITreview Grid Award 2024 Summer」において最高位の「Leader」を7期連続でダブル受賞しています。私は、7期連続ダブル受賞したことよりも、みなさまから安定してご評価いただけるプロダクトに育ってきたということをお伝えしたいと思います。

7期連続受賞は簡単なことではありません。特に口コミサイトでのレビューになるため、評価が悪いものが入ったら、すぐ駄目になってしまう中で、安定して賞を取り続けるということは、やはりそれだけみなさまに愛されてきたということです。これは喜ばしいこととともに、期待を裏切らないよう、がんばっていかなければいけないと思っています。

トピックス ファクタリングロボ for SaaS

最後に「ファクタリングロボ for SaaS」についてです。先ほど、おかげさまで商談や問い合わせを複数いただいているとお話ししました。

スライド右側の図に「通常」とありますが、SaaS事業を展開している事業者さまは、毎月ご入金をいただいています。本当は年間一括で欲しいのですが、そうすると契約時に大変なため、なかなかできません。

したがって、我々が「ファクタリングロボ for SaaS」というプロダクトを提供することにより、サービスを提供している売り手は、我々から年間一括で入金されます。一方で我々は、プロダクトを使用しているユーザーに対して毎月請求します。

ユーザーからみると毎月払いのままですが、利用企業、つまり売り手からみると、年間一括入るということです。伸びているSaaS企業の場合は赤字が広がりやすいですが、年間一括払いにすると、実はフリーキャッシュフローがプラスに転じるという傾向があります。

そのため、そのような伸びているSaaS企業を応援させていただき、事業投資をさらに進められる、加速できるようなサービスとしてご利用いただくというテーマのもとサービスを開始しました。

主な費用推移

久野:費用推移についてです。販管費の主な項目である広告宣伝費、給与手当、開発費の四半期別の推移を継続的に開示しています。

全体感としては、売上と営業利益の両方をバランス良く、しっかり追求するという方針のもと、費用の効率的な投下を引き続き実施しています。

スライド左側の広告宣伝費については、すでにお伝えしたとおり、第1四半期、第2四半期と、やや未消化もありました。そちらの未消化分の消化もありましたが、引き続き第1四半期、第2四半期とほぼ同じような水準で、費用対効果を重視しながら、ターゲティングが可能な認知広告、デジタル広告を中心に取り組んできました。

スライド中央の給与手当についてです。直近の四半期とほとんど同水準の推移となりました。第4四半期については先ほどご説明したとおり、来期の事業、基盤の強化・拡大に向けて中途社員の人員増加を見込んでいます。

スライド右側は開発費です。こちらも、直近四半期とほぼ同水準の推移となりました。引き続き、開発の生産性を重視し、全体的な費用は抑制しつつも必要な投下を行い、機能開発の品質向上等を進めていきます。

職種別従業員数推移

従業員数の推移です。第3四半期末では、第2四半期末と比べてやや増加しました。第4四半期に向けては、もう少し人員等が増えてくるかと思いますが、全社的な経営方針と当社の人事方針に沿って、適正な人数を採用していきます。

メールマガジン・LINE公式アカウントの登録をお願いします

最後に、毎度のお願いではありますが、メールマガジンおよび「LINE公式アカウント」の登録をよろしくお願いします。

スライドに記載のとおり、特に「LINE」は、こちらに参加している菊地を中心に、ライブチャットのようなかたちで、みなさまとコミュニケーションがとれるようになっています。さまざまな投資家さまからご好評いただいていますので、ぜひご登録いただければと思います。

清久氏からのご挨拶

清久:本日もご参加いただきありがとうございました。残り3ヶ月、がんばっていきたいと思います。今期をしっかりと締めて、来年の計画もしっかりと作り、1月からいいスタートを切りたいと考えています。

我々「ROBOT PAYMENT」は、今後とも透明性高く、しっかりと投資家さまに向き合い、情報をお出ししたいと思っています。事業も誠心誠意、集中して成長にどん欲に向かっていきたいと考えています。今後ともご支援のほど、よろしくお願いします。本日はありがとうございました。

配信元: ログミーファイナンス

関連銘柄

銘柄 株価 前日比
2,454.0
(11/28)
+100.0
(+4.24%)