株価指数先物【引け後】 押し目狙いのロング対応

配信元:株探
投稿:2024/11/20 18:48

大阪12月限
日経225先物 38440 +20 (+0.05%)
TOPIX先物 2706.0 -6.0 (-0.22%)

 日経225先物(12月限)は前日比20円高の3万8440円で取引を終了。寄り付きは3万8360円と、シカゴ日経平均先物(3万8275円)にサヤ寄せする形で売りが先行した。米国でハイテク株が上昇した流れを受け指数インパクトの大きい値がさハイテク株が買い先行で始まったことで、日経225先物は現物の寄り付き後には一時3万8540円まで買われ、プラス圏を回復した。ただし、節目の3万8500円水準では上値の重さが意識されて値がさハイテク株が弱含み、前場中盤にかけて下げに転じた。

 ランチタイムで下げ渋りもみられたが、後場の取引開始後ほどなくして3万8190円まで下落した。ただし、下へのバイアスが強まる流れにはならず、終盤にかけてはショートカバーが入る形で200日移動平均線とボリンジャーバンドの-1σが位置する3万8300円水準を回復しプラスに転じて終えている。

 日経225先物は前日同様、3万8500円を超えてくると上値の重さが意識されて、前場中盤にかけてロング解消の動きのほか、短期的なショートも入ったと考えられる。もっとも、エヌビディアの決算を控えてオーバーナイトのポジションはリスクがあるため、後場終盤にかけては持ち高調整に伴うショートカバーに向かわせた形だろう。

 日経225先物は3万8000円に接近する局面では押し目待ち狙いのロングが観測され、200日線での底堅さが意識されてくるようであれば、直近で上値を抑えられている3万8500円突破を狙ったロングの動きが入りやすいだろう。エヌビディアの決算を無難に通過することができれば、アク抜けの動きが期待されてくる。

 次世代の人工知能(AI)向け半導体「ブラックウェル」については、サーバーの過熱問題などで投入遅延の懸念が生じているとの報道もあり、多くの投資家が注目している。一部報道のように投入遅延となればショック安となる可能性もあるが、アドバンテスト <6857> [東証P]においては、検査装置の需要拡大への思惑が高まりやすい。

 また、東京エレクトロン <8035> [東証P]など軟調な推移が続いている半導体関連株などは期待が高まっていない分、需給面ではロングに傾いていないと考えられる。そのため、急落となれば押し目狙いの好機になる可能性はあるだろう。楽観視は禁物とはいえ、スタンスとしては日経平均型の押し目狙いのロング対応を想定しておきたい。

 NT倍率は先物中心限月で14.20倍に上昇した。ただし、前日の値幅内での推移であり、値がさハイテク株が買い先行で始まった局面では、NTショートを巻き戻す動きは限られていた。一時14.14倍まで低下する場面もみられたが、後場中盤以降にNTショートを巻き戻す動きがみられており、下げ渋る展開となった。

 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万2278枚、ソシエテジェネラル証券が7027枚、サスケハナ・ホンコンが3276枚、バークレイズ証券が1597枚、JPモルガン証券が1363枚、SBI証券が1118枚、楽天証券が889枚、モルガンMUFG証券が724枚、ゴールドマン証券が711枚、ビーオブエー証券が699枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が1万5949枚、ソシエテジェネラル証券が1万2075枚、JPモルガン証券が4608枚、みずほ証券が3339枚、バークレイズ証券が3274枚、ビーオブエー証券が3105枚、サスケハナ・ホンコンが2468枚、モルガンMUFG証券が2398枚、ゴールドマン証券が2150枚、野村証券が876枚だった。

株探ニュース
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