【本日の見通し】ドル安円高意識、米指標への警戒感も

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/09/05 07:55
【本日の見通し】ドル安円高意識、米指標への警戒感も
  
 昨日発表された米雇用動態調査(JOLTS)求人件数は予想を大きく下回る結果となった。前回値も下方修正されている。767.3万件という今回の数字は2021年1月以来の低水準。
 アフターコロナで一時1200万件を超えていた状況から考えるとかなり低い。この結果を受けて9月のFOMCでの大幅利下げ期待が強まり、金利先物市場での織り込みは45%まで上がってきた。0.25%利下げ見通しがまだ過半数を超えている(55%)が、かなり拮抗してきており、ドル売りにつながっている。
  
 今日もこの流れが継続と見られる。JOLTSの結果を受けて明日の米雇用統計への注目が高まる中、今晩のADP雇用者数、ISM非製造業景気指数にも注目が集まるところとなっており、かなり不安定な動きか。ISM非製造業は全体の数字に加え雇用部門の数字にも要注意。好悪判断の境となる50を割り込むようだとドル売りにつながる。
  
 ドル円は上値の重い展開が見込まれる。144円前後がどこまで重くなるかを見極めたいところ。
  
 ユーロ円などクロス円も上値の重い展開が見込まれる。ユーロドルは160円手前では売りが出そう。
  
 ユーロドルなどはドル安の影響で堅調となったが、ユーロドルは1.11を付けきれておらず、動きが抑えられている、この後ももみ合いが見込まれる。
  
MINKABU PRESS 山岡和雅
 

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)

「#相場見通し」 の最新ニュース