ドル買い優勢、米景気回復やトランプ政策への期待など ドル円153円台後半=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/11/11 21:20
ドル買い優勢、米景気回復やトランプ政策への期待など ドル円153円台後半=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、ドル買いが優勢。東京市場でドル円は152円台後半から153円台後半へと上昇した。円安圧力の面が強く、ユーロ円やポンド円などの上昇を伴っていた。しかし、ロンドン時間に入るとドル買いの動きが前面に押し出されている。1.07台前半で揉み合っていたユーロドルは1.06台半ばへと下落、5月初頭以来の安値水準となっている。ポンドドルはユーロほどではないが軟調に推移し、1.29台割れに沈んでいる。この日は米国がベテランズデー祝日のため米債券市場は休場となる。主要な経済指標の発表も予定されていない。材料難となるなかで、先週からのトランプトレードが継続しているようだ。また、最近の米経済指標結果が強含んでいることから米利下げ観測が後退、ドル高につながる面も指摘される。

 ドル円は153円台後半での取引。週明け東京早朝の152.64近辺を安値に、ほぼ一方通行で買われている。東京午後には153.60台まで高値を伸ばした。ロンドン市場にかけていったん153.30台へと小反落も、その後は全般的なドル買いの動きとともに再び買われ、高値を153.86近辺に伸ばした。週明けの株式市場は総じて堅調。トランプ政策への期待とともに強い米経済指標を好感する動きがみられた。

 ユーロドルは1.06台後半での取引。東京市場で1.0728近辺まで小幅に買われたが、前週末NY終値付近での揉み合いに終始していた。ロンドン時間に入るとドル買い圧力とともに下落、安値を1.0656近辺に更新し、5月1日以来の安値水準となった。ユーロ円は上に往って来い。東京市場では円売りが優勢で、163.40付近から164.66近辺まで上昇した。ロンドン時間に入るとユーロドルの下落とともに反落。163.80付近まで押し戻されている。対ポンドでもユーロは軟調。ユーロポンドは0.82台に突入しており、年初来安値を更新している。

 ポンドドルは1.28台後半での取引。東京午前の1.2926近辺を高値に、ロンドン時間には1.2877近辺まで下押しされている。ポンド円は東京市場で196.90近辺から198円台に乗せた。ロンドン序盤には高値を198.46近辺に更新。しかし、その後は198円を挟んで売買が交錯している。ユーロポンドは0.8305近辺を高値に0.8272近辺まで下落しており、年初来でのポンド高水準を更新した。

minkabu PRESS編集部 松木秀明 

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)