円高一服して揉み合い、ドル円145円を挟んで=ロンドン為替概況 

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/09/04 20:25
円高一服して揉み合い、ドル円145円を挟んで=ロンドン為替概況 

 ロンドン市場は、円高が一服し、揉み合いとなっている。欧州株は売りに押されているものの、足元ではやや下げ幅を縮小している。米10年債利回りは3.83%台から3.80%台まで低下したあとは、3.82%付近まで下げ渋り。一時69ドル台まで下押しされたNY原油先物は、OPEC+の増産計画延期を協議との一部報道に71ドル台まで反発した。金曜日の米雇用統計に注目が集まるなかで、きょうは米JOLT求人件数の発表が予定されており、結果を見定めたいとのムードもあるようだ。ドル円は序盤に144.70台まで下落したあとは、145円を挟んで売買が交錯している。クロス円も下げ一服。ユーロ円は一時160円台割れも、その後は160円台に買い戻されている。ポンド円は189.70付近を安値に190円台に戻している。ただ、いずれも前日NY終値水準までは戻し切れず、リスク警戒ムードは残っている状況。ドル相場はややドル安の動き。ユーロドルは1.10台前半から後半へとじり高。ポンドドルは1.31台前半での強保ち合いとなっている。

 ドル円は145円付近での取引。東京早朝の145.57近辺を高値に、その後は上値を抑えられている。ロンドン序盤には欧州株安とともに144.76近辺まで安値を広げた。その後は欧州株の下げ幅縮小とともに145円を挟んだ上下動が続いている。

 ユーロドルは1.10台半ばでの取引。東京早朝の1.1039近辺を安値に買われ、ロンドン序盤には1.1063近辺まで高値を伸ばした。米10年債利回りの低下に反応した。ただ、米経済指標を見極めたいとのムードもあり、足元では揉み合いになっている。ユーロ円は160円台で売買が交錯。東京昼の160.89近辺を高値に、ロンドン序盤には159.96近辺まで下押しされた。その後は160円台前半から半ばで揉み合っている。対ポンドではややユーロ買いの動き。8月ユーロ圏非製造業PMI確報値は52.9と速報値53.3から下方改定された。ただ、景気判断分岐点50は上回っており、ユーロ売り反応は限定的。

 ポンドドルは1.31台前半での取引。ロンドン朝方の1.3101近辺を安値に、その後1.3128近辺まで買われた。足元では前日NY終値1.3114レベルを挟む水準で揉み合っている。ポンド円はロンドン朝方に189.72近辺まで下押しされたが、その後は190円台前半から半ばへと下げ渋っている。ユーロポンドは東京朝方の0.8418近辺を安値に、ロンドン序盤には0.8435近辺まで買われた。その後はレンジ内で売買が交錯している。8月英非製造業PMI確報値は53.7と速報値53.3から上方改定されたが。対ユーロで一時買われたほかは目立った反応はみせていない。

minkabu PRESS編集部 松木秀明 

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

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