午前:債券サマリー 先物は急反発、リスク回避ムードで債券選好の流れ

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/09/04 11:20
 4日午前の債券市場で、先物中心限月9月限は急反発した。米国の景気減速懸念を背景に前日の米国市場では主要株価指数が大幅安となり、リスク回避ムードが強まった。米国の長期債相場の上昇(金利は低下)に連れる形で、円債市場でも安全資産と位置付けられる国債に資金を配分する目的の買いが入った。

 米8月ISM製造業景況感指数は47.2と前月(46.8)から上昇したものの、5カ月連続で好不況の分かれ目となる50を下回り、市場予想に対して下振れして着地した。これを受け、米長期金利は3.83%に低下した。日銀は4日、「残存期間1年以下」と「同1年超3年以下」、「同3年超5年以下」の定例の3本の国債買い入れオペを通知した。オファー額は計画通りとなった。

 先物9月限は前営業日比40銭高の144円81銭で午前の取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.035ポイント低い0.885%に低下した。

出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ