円安の動き、ドル円は146円台後半へ=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/09/02 20:25
円安の動き、ドル円は146円台後半へ=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、円安の動き。先週末NY市場で米PCEデフレータ(価格指数)が底堅い結果だったことを受けて、ドル円は145円台から146円台に乗せて週末を迎えた。週明け東京市場では調整売りに押されて145.80付近まで一時反落。しかし、ロンドン時間に入ると円売りが再燃している。先週末高値を上回ると146.85近辺に高値を更新、8月20日以来のドル高・円安水準となった。クロス円も買われ、ユーロ円は161円台前半から162円台半ばへ、ポンド円は191円台半ばから193円手前水準まで買われた。このあとのNY市場がレーバーデーのため休場となるなか、米債利回りなどの手掛かりには欠けている。ドル相場はクロス円の上昇につれてややドル安方向へ動いている。ユーロドルは1.10台半ばから後半へ、ポンドドルは1.31台前半で底堅く推移。欧州株や米株先物は先週末の上昇にやや調整売りが入っている。一連の欧州製造業PMI確報値は上方改定の動きが相次いだ。英製造業PMIは速報値から変わらず。ユーロ対ポンドではややユーロ高の動きがみられている。全体としては先週末の値動きの延長線上の感が強い。

 ドル円は146円台後半での取引。東京午後に145.78近辺まで下押しされたあと、ロンドン時間に入ると買いが再燃している。先週末高値を上回ると146.85近辺に高値を更新。8月20日以来のドル高・円安水準となっている。欧州株や米株先物は調整圧力で上値が重く、米債はNY休場のため取引されていない。次第に様子見ムードが広がってきている。

 ユーロドルは1.10台後半での取引。東京午前の1.1042近辺を安値に、ロンドン時間に入ると1.1077近辺まで買われた。ユーロ円はドル円とともに上昇。東京午後の161.03近辺を安値に、ロンドン序盤には162.63近辺まで高値を伸ばしている。対ポンドではややユーロ買いが優勢。独仏ユーロ圏などの製造業PMI確報値が上方改定されたことがユーロが買いにつながった面が指摘される。

 ポンドドルは1.31台前半での取引。東京午後の1.3120近辺を安値に、ロンドン序盤には1.3146近辺まで買われた。ただ、1.31台後半を試す動きはみられず売買が交錯している。ポンド円は東京午後の191.34近辺を安値に、ロンドン時間には192.97近辺まで高値を伸ばした。ユーロポンドは0.8410付近から0.8433近辺まで上昇。ややポンドが売られている。英製造業PMI確報値は速報値から変わらずの結果だった。 

minkabu PRESS編集部 松木秀明   

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