◆ “揺れ動き”継続… - 一時“145円台”も…
まだ方向感は定まらない…
「月末絡みのフロー」を背景にして、昨日も“ドル買い”が先行しました。
また氷見野日銀副総裁の『金融政策正常化再開まで時間を要する可能性』発言も“円売り(戻し)”として後を押した印象があります。
こうしてNYタイム序盤にかけて“145円台(高値は145.037円)”へと再び持ち直したドル円は、そのまま“上値模索”に転じるか?に見られました。
ただその後はNYダウが“反落(159ドル安)”し、さらに引け後に予定される「エヌビディア決算を見極めたい」との思惑から“上値の重さ”が際立ちました。
こうしてコアレンジである“144円台”へと再び押し戻されて、そのまま昨日の取引を終えています。
◆ リスクセンチメントは“上値の重さ”が…?
その注目された「エヌビディア決算」は、“好内容(売上高・純利益ともに過去最高)”となりました。
ただ次の第3四半期の売上高予想は“強め(325億ドル)”となったものの、「市場予想ほどではない」との見方が台頭しています。
このため“好材料出尽くし”との見方が台頭し、これが“同社株急落→日経平均下落”に波及しているという事実があります。
そうなると“リスク回避姿勢”が上値を押さえる可能性は否めず、再び“上値を押さえる”展開になりかねない…?
◆ ただ金利面では“上方向”が意識されやすい…!?
短期金融市場を見ると「米9月0.50%利下げ」の可能性は“35%程度”ですが、「年内計1.00%超(0.25%換算で4回以上)利下げ」を“75%程度”の確率で、すでに織り込んでいます。
このため“さらに利下げ幅拡大”を織り込む可能性は低く、逆に“緩和(利下げ幅縮小)”のリスクとして指摘されるところです。
そうなると金利面でのリスクは“上方向(ドル買い・円売り)”と見るのが妥当ということになりますが、注目の「PCEコア・デフレータ」を明日に控えるスケジュール感になります。
やや“上方向(ドル買い戻し)”への期待が勝るとは考えますが、まだ本日も“膠着(揺れ動き)”を基本としておくべきかもしれませんね。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
146.000(大台)
145.790(20月移動平均線、ピボット2ndレジスタンス)
上値5:145.708(8/15~8/26の38.2%戻し、日足・一目均衡表転換線)
上値4:145.321(8/23~8/26の61.8%戻し)
上値3:145.177(8/27高値、ピボット1stレジスタンス)
上値2:145.037(8/28高値、大台)
上値1:144.725(8/28高値後の61.8%戻し)
前営業日終値:144.611(100週移動平均線、月足・一目均衡表基準線)
下値1:144.513(-1σ、8/28安値後の38.2%押し)
下値2:144.361(8/28安値後の50%押し)
下値3:144.201(8/28安値後の61.8%押し)
下値4:144.000(大台)
下値5:143.851(ピボット1stサポート)
143.684(8/28安値)
143.444(8/26安値、8/5~8/15の76.4%押し水準)
143.091(ピボット2ndサポート)
《10:45》
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