午後:債券サマリー 先物は続伸、日銀オペ結果「弱め」も下値探る姿勢限られる
21日の債券市場で、先物中心限月9月限は続伸した。前日の米国市場で、長期債相場が上昇(金利は低下)したことを受けた買いが優勢となった。日銀が実施した定例の国債買い入れオペの結果が弱めと受け止められたものの、下値を探る姿勢は限られた。
米連邦準備制度理事会(FRB)の高官発言を受けて、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げシナリオが改めて意識され、前日の米国市場では債券の持ち高を積み増す目的の買いが入った。日銀が実施した定例の国債買い入れオペは「残存期間1年超3年以下」と「同3年超5年以下」、「同5年超10年以下」の3本。応札倍率はいずれも前回のオペを下回る結果となった。一方、落札レートの水準から債券保有ニーズの乏しさが示唆され、需給状況を巡る懸念から円債相場に一時的に下押し圧力が掛かった。
もっとも23日に予定される衆院財務金融委員会の閉会中審査における日銀の植田和男総裁の発言内容や、ジャクソンホール会議でのFRBのパウエル議長の講演内容を見極めたいとの姿勢は強く、日銀のオペ結果を受けた売りが一巡した後はプラス圏で膠着感を強めた。
先物9月限は前営業日比20銭高の144円98銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.020ポイント低い0.870%で推移している。
出所:MINKABU PRESS
米連邦準備制度理事会(FRB)の高官発言を受けて、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げシナリオが改めて意識され、前日の米国市場では債券の持ち高を積み増す目的の買いが入った。日銀が実施した定例の国債買い入れオペは「残存期間1年超3年以下」と「同3年超5年以下」、「同5年超10年以下」の3本。応札倍率はいずれも前回のオペを下回る結果となった。一方、落札レートの水準から債券保有ニーズの乏しさが示唆され、需給状況を巡る懸念から円債相場に一時的に下押し圧力が掛かった。
もっとも23日に予定される衆院財務金融委員会の閉会中審査における日銀の植田和男総裁の発言内容や、ジャクソンホール会議でのFRBのパウエル議長の講演内容を見極めたいとの姿勢は強く、日銀のオペ結果を受けた売りが一巡した後はプラス圏で膠着感を強めた。
先物9月限は前営業日比20銭高の144円98銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.020ポイント低い0.870%で推移している。
出所:MINKABU PRESS
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