英GDP、英中銀の利下げを妨げず=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/08/16 03:02
 きょうのポンドドルは下に往って来いの展開が見られている。米小売売上高の発表で1.28ドルちょうど付近まで下落したものの、売りが一巡すると買い戻しが活発化し、指標発表前の水準に戻している。ユーロと比較してもポンドは力強い印象で、ポンドドルは21日線の水準を維持している状況。

 きょうは第2四半期の英GDPが発表され、予想通りではあったものの、前期比プラス0.6%と高い伸びを示した。ただ、エコノミストからは、本日の英GDPはインフレ急騰の新たな懸念を抱かせるほどダイナミックな内容ではないとの指摘も出ている。他国よりは力強い内容ではあるが、英中銀の予想よりは若干下回っていたという。

 今週は英消費者物価指数(CPI)も発表され、英中銀が注目しているサービスインフレは大幅に低下していたが、本日の英GDPを受けて、この先の経済活動がサービスインフレのさらなる鈍化を妨げることはないと指摘している。英中銀は来年末までに金利をさらに2%ポイント引き下げ、3.00%まで引き下げると見ているようだ。

*英GDP(速報値)(第2四半期)15:00
結果 0.6%
予想 0.6% 前回 0.7%(前期比)
結果 0.9%
予想 0.8% 前回 0.3%(前年比)

GBP/USD 1.2856 GBP/JPY 191.70 EUR/GBP 0.8537

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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