ドル円147円台前半で落ち着いた相場展開、ポンドはGDP受けて堅調=ロンドン為替概況 

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/08/15 20:30
ドル円147円台前半で落ち着いた相場展開、ポンドはGDP受けて堅調=ロンドン為替概況 

 ロンドン市場は、全般に落ち着いた展開になっている。今週の注目指標である米生産者物価指数と米消費者物価指数発表を通過して、株式市場・為替市場ともに波乱なく推移している。市場の視線が来週末のジャクソンホール会合に移ってきていることや、夏休みシーズンとなっていることも影響しているようだ。ドル円は前日NY終値を挟んで、147円台での売買が続いている。足元では147円台前半とやや上値が重い。ユーロドルは1.10台乗せ水準を維持も、値幅は13ポイント程度に抑えられている。ユーロ円は162円台割れ水準から162円台前半と、ドル円と同様に前日NY終値を挟む取引。そのなかで、ポンドが堅調に推移している。日本時間午後3時に発表された第2四半期の英GDP速報値が予想通りの伸びを示し、ポンド買いの反応がみられた。ポンドドルは1.28台前半から後半へ、ポンド円は189円付近から189.50付近へと上昇している。このあとのNY市場では米小売売上高、米新規失業保険申請件数が発表される。

 ドル円は147円台前半での取引。東京午前の147.61近辺を高値に、ロンドン早朝の147.06近辺を安値とするレンジ相場。前日NY終値147.33を挟んだ振幅にとどまっている。ここ数日は、次第にドル円の値動きが落ち着いてきている。

 ユーロドルは1.10台前半での取引。本日これまでのレンジは1.1003から1.1016までと小幅にとどまっている。1.10の大台乗せとなっているが、上下ともに動意薄となっている。ユーロ円は東京午前に162.46近辺まで買われたあとは、上値を抑えられてロンドン早朝にかけて161.95近辺まで反落。その後は162円台前半での揉み合いとなっている。ドル円と同様に方向性に欠ける取引になっている。対ポンドではユーロはじり安の動きとなっている。

 ポンドドルは1.28台半ばでの取引。東京午前の1.2820近辺を安値に、その後は買いが継続している。日本時間午後3時に発表された第2四半期の英GDP速報値が予想通りの伸びを示すと、一段高となり足元では1.2861近辺に高値を伸ばしてきている。ポンド円は東京午前の188.76近辺を安値に、その後は買いが優勢になっている。ロンドン序盤には189.51近辺まで高値を伸ばした。ユーロポンドは0.8580台から0.8560台へと一貫して水準を下げてきている。

minkabu PRESS編集部 松木秀明 

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

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