【売り】アクトコール<6064> IPO銘柄分析=西村剛

著者:西村剛
投稿:2012/07/12 17:56

公募価格に割安感は無い

通常の株価予想と異なるが、情報量の少ないIPO銘柄についてファンダメンタルズ分析を行い上場後の株価動向について予想してみたい。今回取り上げるのは13日上場のアクトコール<6064>です。

【事業内容】
13日上場のIPO銘柄。水回り、電気、ガスなど生活インフラに関する会員制緊急サポート事業を行なう。
2012年11月期の業績予想は売上高1706百万円、経常利益301百万円。

【株価分析】
私が算出した6064アクトコールの理論株価は1700円。その価格に対し公募価格1700円は同じで公募価格に割安感は無い。
類似企業は2453ジャパンレスキューサービス(PER27倍、PBR1.8倍、時価総額55億円)や8876リロホールディングス(PER10倍、PBR2倍、時価総額412億)。類似企業比較でもアクトコールの推定PER11倍から考えると割安感は無い。

【上場初日の株価予想】
理論株価や類似企業比較と公募価格を比較して割安感がないことや株式市場全体の地合いを考えると、初値は1800円~1600円前後を予想。
株価水準に割安感は無く、初値形成後は引けにかけて個人投資家の処分売りが予想される。そのため6064 アクトコールに対する13日の株価予想は売りとする。(貸借銘柄ではないため空売りは出来ませんのでご了承ください)

ただ会社そのものは経常利益率も高く、収益基盤がしっかりとしたビジネスモデルであることから、上場後しばらく経過し株価が公募価格を大きく下回っていれば再度注目する価値はあるだろうと考える。
西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想

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