米利下げ観測が行き過ぎと声も ドルは回復に向かう可能性＝ＮＹ為替

　きょうの市場は金曜日に引き続き、リスク回避の雰囲気が広がる中、為替市場はドル売りの動きが強まっている。最近はリスク回避はドル買いのシナリオだが、本日はそれ以上にＦＲＢの利下げへの期待がドルを押し下げているようだ。

　市場では９月と１１月の０．５０％の大幅利下げやＦＯＭＣを待たずに実施する緊急利下げなどの観測が広がっている。しかし、その観測は行き過ぎとの指摘も出ており、観測が一巡すれば、ドルは回復に向かう可能性があるとの指摘も出ている。

　市場のＦＲＢの利下げ観測は行き過ぎと見られ、ドルは逃避買いから恩恵を受ける可能性があるという。その場合、現在の下落から回復する可能性があるとしている。金曜日の米雇用統計を含む最近の弱い米経済指標により、市場は今年以降の利下げ予想を従来の３回から５回に引き上げている。しかし、景気後退のリスクが無ければ、この動きは積極的過ぎるという。

　仮に米景気後退が現実味を帯びてきたとしても、ドルは逃避買い需要で上昇する可能性があるとしている。

USD/JPY　144.53　EUR/USD　1.0955　GBP/USD　1.2767

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美