来週の為替相場見通し=落ち着きどころを探る展開

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/08/02 17:32
来週の為替相場見通し=落ち着きどころを探る展開  来週のドル円相場は、足もとで急速に進んでいる円高・ドル安の落ち着きどころを探る展開となりそうだ。予想レンジは1ドル=147円00銭~151円00銭。

 日銀の植田和男総裁が7月31日の記者会見で追加利上げの可能性を示唆した一方、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で「9月の利下げ開始もありうる」などと述べたことで、日米金融政策の方向性の違いから日米金利差の縮小が意識されやすい。米景気の減速懸念などを背景に世界的な株安が続けば投資家心理が一段と悪化し、低リスク通貨とされる円が引き続き選好されるだろう。ただ、足もとのドル円相場はオーバーシュート気味との見方もあり、金融市場全体が落ち着きを取り戻せばドルが買い戻される可能性がある。

 なお、来週に海外で発表される主な経済指標は、5日に7月の米購買担当者景気指数(PMI)改定値と7月の米ISM非製造業景況指数、6日に6月のユーロ圏小売売上高と6月の米貿易収支、7日に7月の中国貿易収支、8日に6月のドイツ鉱工業生産と6月の米卸売売上高、9日に7月の中国消費者物価指数(CPI)と7月のドイツCPI改定値など。国内では5日に日銀金融政策決定会合議事要旨(6月13~14日開催分)が公表されるほか、6日に6月の全世帯家計調査・消費支出と6月の毎月勤労統計調査、7日に6月の景気先行指数(CI)・速報値、8日に6月の経常収支が発表される。

出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ

「#相場見通し」 の最新ニュース