午前:債券サマリー 先物は続急伸、リスク回避ムードで長期金利一時0.960%に急低下

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/08/02 11:21
 2日午前の債券市場で、先物中心限月9月限は大幅続伸した。米国の景気減速懸念が広がるなかで安全資産と位置付けられる国債への買い需要が拡大した。日経平均株価が前日比で一時2000円を超す下げとなったことも投資家心理を冷やし、債券相場への資金流入を誘発した。

 7月の米ISM製造業景況感指数は46.8と前月から低下。4カ月連続で好不況の境目となる50を下回ったほか、市場予想に対しても下振れて着地した。米週間新規失業保険申請件数も高水準となった。米国市場では債券選好の流れとなり、米長期金利は4%を下回る水準まで低下した。

 日銀は2日、定例の国債買い入れオペを実施した。対象は「残存期間1年以下」と「同1年超3年以下」、「同3年超5年以下」「同5年超10年以下」の4本。オファー額は7月31日に示した計画通りとなった。

 先物9月限は前営業日比64銭高の143円60銭で午前の取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.070ポイント低下の0.965%で推移。一時0.960%まで低下した。


出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ

「#長期金利」 の最新ニュース