ダウ平均、ナスダックとも大幅安 本日は景気の先行き警戒感が広がる=米国株概況
NY株式1日(NY時間16:23)(日本時間05:23)
ダウ平均 40347.97(-494.82 -1.21%)
S&P500 5446.68(-75.62 -1.37%)
ナスダック 17194.14(-405.26 -2.30%)
CME日経平均先物 36740(大証終比:-1210 -3.29%)
きょうのNY株式市場、ダウ平均、ナスダックとも大幅安となった。本日の下げは調整でもなく、金利動向でもなく、景気の先行き不透明感が株式市場を押し下げた。買い先行で始まったものの、次第に戻り売りが強まり、ダウ平均は一時700ドル超下落する場面も見られた。
本日から8月相場に入ったが、この日発表のISM製造業景気指数が予想を下回り、8カ月ぶりの低水準となったことをきっかけに売りを強めた。米新規失業保険申請件数が予想を上回り、ほぼ1年ぶりの水準に悪化し、労働市場の減速を示唆していたことも圧迫した。米国債市場では、利回りが急低下し、10年債は4%を割り込む展開が見られた。
明日の米雇用統計を前に、米経済の先行き不透明感を示す指標が伝わったことで、リスク回避的な雰囲気が市場に広がったようだ。前日のFOMC後の会見でパウエルFRB議長は9月利下げの可能性に言及した。市場も敏感に反応し、短期金融市場では年内3回の利下げを織り込む動きが出ている。
エコノミストからは「今朝の経済データは景気後退とまではいかないまでも、悪化の方向に転がり続けている。FRBの利下げが今年中に3回行われ、10年債利回りも4%を割り込むかもしれないが、景気後退の風は強く吹く」との声も聞かれた。
決算ではメタ<META>が前日引け後に決算を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回り、広告収入が22%増と予想を上回る好調さを見せていた。広告にAIを駆使していることが奏功している格好。第3四半期の売上高も予想を上回る見通しを示した。本日のIT・ハイテク株が売りが強まったが、同社株は上昇。
半導体設計の英アーム<ARM>が決算を受け大幅安。第2四半期の1株利益の見通しが予想を下回ったことや、通期の売上高見通しを据え置いたことが嫌気されている。市場は通期の見通しは上方修正されると期待していたことから、今回の据え置きは失望感に繋がっている模様。
携帯用半導体のクアルコム<QCOM>が決算を受け下落。予想を上回る好調な決算ではあったが、スマホ市場の回復ペースが期待よりも鈍いとの評価が出ている。同社が「下降局面が長く続いた携帯の回復ペースは緩やか」との認識を示したことが嫌気されている模様。アモンCEOが、今年は横ばいないし、10%未満の伸びに留まると見通しに言及していた。
半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ<AMAT>が下落。研究開発センターの建設計画を巡り、CHIPS法(米半導体法)に基づく補助金を受け取れないとの通告を米当局から受けた。注目のプロジェクトに致命的な打撃となる。
半導体のウエスタンデジタル<WDC>が決算を受け下落。前日引け後に4-6月期決算(第4四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。粗利益率が改善した。ただ、第1四半期の見通しが予想を下回ったことが嫌気された。
オンライン中古車販売のカーバナ<CVNA>が決算を受け大幅高。販売台数が小売り、卸売りとも好調だった。ガイダンスも公表し、通期のEBITDAは予想を上回る見通しを示した。
自動運転開発を手掛けるイスラエルのモービルアイ<MBLY>が決算を受け大幅安。通期の売上高および営業利益の見通しを下方修正した。中国の事業環境が予想以上に軟化。
イーライリリー<LLY>が上昇。肥満症治療薬「ゼップバウンド」が、肥満に関連した心不全の患者の長期的な健康状態を改善させたことが治験で示された。
ワクチンのモデルナ<MRNA>が決算を受け大幅安。通期の売上高見通しを下方修正したことが嫌気されている。同社はパンデミック後の将来に疑問が投げかけられているようだ。
物流サービスのCHロビンソン・ワールドワイド<CHRW>が決算を受け大幅高。1株利益、売上高とも予想を上回った。主要2事業部門のコスト削減により利益率が大幅に改善。
クアルコム<QCOM> 164.00(-16.95 -9.37%)
英アーム<ARM> 121.51(-22.66 -15.72%)
アプライド<AMAT> 196.30(-15.90 -7.49%)
ウエスタンデジタル<WDC> 60.53(-6.52 -9.72%)
カーバナ<CVNA> 146.52(+13.29 +9.98%)
モービルアイ<MBLY> 16.28(-4.72 -22.48%)
モデルナ<MRNA> 94.17(-25.05 -21.01%)
CHロビンソン<CHRW> 102.21(+13.16 +14.78%)
アップル<AAPL> 218.36(-3.72 -1.68%)
マイクロソフト<MSFT> 417.11(-1.24 -0.30%)
アマゾン<AMZN> 184.07(-2.91 -1.56%)
アルファベットC<GOOG> 172.45(-0.70 -0.40%)
テスラ<TSLA> 216.86(-15.21 -6.55%)
メタ<META> 497.74(+22.91 +4.82%)
AMD<AMD> 132.54(-11.94 -8.26%)
エヌビディア<NVDA> 109.21(-7.81 -6.67%)
イーライリリー<LLY> 832.44(+28.17 +3.50%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 40347.97(-494.82 -1.21%)
S&P500 5446.68(-75.62 -1.37%)
ナスダック 17194.14(-405.26 -2.30%)
CME日経平均先物 36740(大証終比:-1210 -3.29%)
きょうのNY株式市場、ダウ平均、ナスダックとも大幅安となった。本日の下げは調整でもなく、金利動向でもなく、景気の先行き不透明感が株式市場を押し下げた。買い先行で始まったものの、次第に戻り売りが強まり、ダウ平均は一時700ドル超下落する場面も見られた。
本日から8月相場に入ったが、この日発表のISM製造業景気指数が予想を下回り、8カ月ぶりの低水準となったことをきっかけに売りを強めた。米新規失業保険申請件数が予想を上回り、ほぼ1年ぶりの水準に悪化し、労働市場の減速を示唆していたことも圧迫した。米国債市場では、利回りが急低下し、10年債は4%を割り込む展開が見られた。
明日の米雇用統計を前に、米経済の先行き不透明感を示す指標が伝わったことで、リスク回避的な雰囲気が市場に広がったようだ。前日のFOMC後の会見でパウエルFRB議長は9月利下げの可能性に言及した。市場も敏感に反応し、短期金融市場では年内3回の利下げを織り込む動きが出ている。
エコノミストからは「今朝の経済データは景気後退とまではいかないまでも、悪化の方向に転がり続けている。FRBの利下げが今年中に3回行われ、10年債利回りも4%を割り込むかもしれないが、景気後退の風は強く吹く」との声も聞かれた。
決算ではメタ<META>が前日引け後に決算を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回り、広告収入が22%増と予想を上回る好調さを見せていた。広告にAIを駆使していることが奏功している格好。第3四半期の売上高も予想を上回る見通しを示した。本日のIT・ハイテク株が売りが強まったが、同社株は上昇。
半導体設計の英アーム<ARM>が決算を受け大幅安。第2四半期の1株利益の見通しが予想を下回ったことや、通期の売上高見通しを据え置いたことが嫌気されている。市場は通期の見通しは上方修正されると期待していたことから、今回の据え置きは失望感に繋がっている模様。
携帯用半導体のクアルコム<QCOM>が決算を受け下落。予想を上回る好調な決算ではあったが、スマホ市場の回復ペースが期待よりも鈍いとの評価が出ている。同社が「下降局面が長く続いた携帯の回復ペースは緩やか」との認識を示したことが嫌気されている模様。アモンCEOが、今年は横ばいないし、10%未満の伸びに留まると見通しに言及していた。
半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ<AMAT>が下落。研究開発センターの建設計画を巡り、CHIPS法(米半導体法)に基づく補助金を受け取れないとの通告を米当局から受けた。注目のプロジェクトに致命的な打撃となる。
半導体のウエスタンデジタル<WDC>が決算を受け下落。前日引け後に4-6月期決算(第4四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。粗利益率が改善した。ただ、第1四半期の見通しが予想を下回ったことが嫌気された。
オンライン中古車販売のカーバナ<CVNA>が決算を受け大幅高。販売台数が小売り、卸売りとも好調だった。ガイダンスも公表し、通期のEBITDAは予想を上回る見通しを示した。
自動運転開発を手掛けるイスラエルのモービルアイ<MBLY>が決算を受け大幅安。通期の売上高および営業利益の見通しを下方修正した。中国の事業環境が予想以上に軟化。
イーライリリー<LLY>が上昇。肥満症治療薬「ゼップバウンド」が、肥満に関連した心不全の患者の長期的な健康状態を改善させたことが治験で示された。
ワクチンのモデルナ<MRNA>が決算を受け大幅安。通期の売上高見通しを下方修正したことが嫌気されている。同社はパンデミック後の将来に疑問が投げかけられているようだ。
物流サービスのCHロビンソン・ワールドワイド<CHRW>が決算を受け大幅高。1株利益、売上高とも予想を上回った。主要2事業部門のコスト削減により利益率が大幅に改善。
クアルコム<QCOM> 164.00(-16.95 -9.37%)
英アーム<ARM> 121.51(-22.66 -15.72%)
アプライド<AMAT> 196.30(-15.90 -7.49%)
ウエスタンデジタル<WDC> 60.53(-6.52 -9.72%)
カーバナ<CVNA> 146.52(+13.29 +9.98%)
モービルアイ<MBLY> 16.28(-4.72 -22.48%)
モデルナ<MRNA> 94.17(-25.05 -21.01%)
CHロビンソン<CHRW> 102.21(+13.16 +14.78%)
アップル<AAPL> 218.36(-3.72 -1.68%)
マイクロソフト<MSFT> 417.11(-1.24 -0.30%)
アマゾン<AMZN> 184.07(-2.91 -1.56%)
アルファベットC<GOOG> 172.45(-0.70 -0.40%)
テスラ<TSLA> 216.86(-15.21 -6.55%)
メタ<META> 497.74(+22.91 +4.82%)
AMD<AMD> 132.54(-11.94 -8.26%)
エヌビディア<NVDA> 109.21(-7.81 -6.67%)
イーライリリー<LLY> 832.44(+28.17 +3.50%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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