米GDPは2.8%のプラス成長 ただ、9月利下げ開始の可能性に変化なし

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/07/26 03:13
 この日発表の第2四半期の米GDP速報値は前期比年率換算で2.8%のプラス成長となった。第1四半期の伸びを上回り、予想も上回った。GDPの7割を占める個人消費の伸びも2.3%と予想を上回っている。主に自動車や家具といった耐久財の持ち直しが貢献したほか、1-3月に比べれば緩やかだったものの、サービス支出も増加した。

 政府支出は防衛支出に押し上げられ、GDP寄与が第1四半期を上回った。一方、住宅投資は1年ぶりに寄与がマイナスになった。住宅ローン金利と住宅価格の上昇が住宅市場を抑制している。設備投資は約1年ぶりの速いペースで増加。機器の投資が2022年初以来の大きな伸びとなった。

 一方、食品とエネルギーを除くPCEコアデフレータは2.9%上昇。第1四半期よりも伸びは鈍化したが、予想は上回った。

 GDPの伸びは第1四半期からは加速したものの、前年との比較では依然緩やかな状況。ソフトランディングを試みているFRBにとっては好ましい状況で、9月利下げ開始の可能性に変化はない。

*米GDP(速報値)(第2四半期)(前期比年率)21:30
結果 2.8%
予想 2.0% 前回 1.4%
個人消費
結果 2.3%
予想 2.0% 前回 1.5%
GDPデフレータ
結果 2.3%
予想 2.6% 前回 3.1%
PCEコアデフレータ
結果 2.9%
予想 2.7% 前回 3.7%

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