アジア株 韓国カカオ急落、株価操作の疑いで創業者逮捕 上海株は続落、トランプ復活警戒

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/07/23 11:20
アジア株 韓国カカオ急落、株価操作の疑いで創業者逮捕 上海株は続落、トランプ復活警戒

東京時間11:00現在
香港ハンセン指数   17584.02(-51.86 -0.29%)
中国上海総合指数  2952.11(-12.96 -0.45%)
台湾加権指数     22751.62(+494.63 +2.22%)
韓国総合株価指数  2767.84(+4.33 +0.16%)
豪ASX200指数    7980.50(+48.76 +0.61%)

アジア株は高安まちまち。

台湾、韓国、豪州は反発。米株反発を受け買い優勢で始まった。きのうの米株式市場でダウは3営業日ぶり、ナスダックは4営業日ぶりに反発した。特にナスダックの下げ止まりが好感されており、アジア市場では半導体などハイテク関連が買い戻されている。香港株は続伸して始まるも中国株安を受けマイナス圏に転じている。

台湾株は大幅反発。聯発科技や聯華電子、世芯電子、瑞昱、創意電子、華邦電子など半導体関連が買い戻されている。TSMCは2.7%高。

連日の急落を受け台湾証券取引所はきのう、投資家に冷静さを保つよう呼び掛け、株式市場で不合理な下落が見られた場合必要に応じて安定化措置を講じると声明を発表した。台湾株は今月上旬に史上最高値を更新後、米ハイテク株下落をきっかけに調整売りに押され連日大幅下落した。米モルガンスタンレーがAI銘柄の利益確定売りをするよう勧め、TSMCなど半導体株を買い推奨銘柄から除外したことを受け売りが加速。きのうの台湾株は約1カ月ぶり安値を更新し取引を終えた。ただ、台湾経済のファンダメンタルズは良好であり、売り一巡後はTSMCを中心に再び上昇するだろう。

上海株は続落、トランプ復活による米中貿易摩擦激化が警戒されている。バイデン氏が大統領選から撤退したことを受け、トランプ氏勝利の可能性が一段と高まった。トランプ氏は中国製品に対し60%の関税を課すとしている。8月1日から米政府は中国の電気自動車への税率を現在の25%から4倍の100%に引き上げる方針だ。そのほか、EV用リチウムイオン電池と鉄鋼・アルミニウムに対する関税も25%に引き上げる。

韓国市場ではポータルサイト運営会社のカカオが5%超急落、昨年11月以来の安値をつけている。同社創業者が株価操作の疑いで逮捕されたとの報道が懸念されている。一方、カカオ傘下のカカオバンクは10%超急騰している。

香港市場では電気自動車メーカーの比亜迪(BYD)が2.0%安。バフェット氏率いる米バークシャー・ハサウェイがBYD株をさらに売却したことが嫌気されている。

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)