午後:債券サマリー 先物は反落、河野デジタル相「円安是正へ利上げ要求」の見解伝わる
17日の債券市場で、先物中心限月9月限は反落した。前日の米国市場で長期債価格が上昇(金利は低下)したことを受け、午前中はプラス圏で推移していた。だが米ブルームバーグ通信が17日、河野太郎デジタル相がブルームバーグ・テレビジョンでの単独インタビューで、「エネルギーや食料品のコストを引き下げるために政策金利を引き上げるよう日銀に求めた」と報じた。自民党総裁選への出馬の意向があるとされる河野氏の見解が示されたことを受け、日銀に対し政権側から今後、利上げ圧力が高まるとの思惑が台頭し、円債売りを促した。
米国市場では6月の米小売売上高が前月比で横ばいとなり、米景気が緩やかに鈍化しつつ、中央銀行が適度なペースで利下げに動くといった米国経済の「ソフトランディング」シナリオが意識された。米連邦準備制度理事会(FRB)による9月の利下げ観測が一段と強まり、米国債への選好姿勢が強まったことが、午前の円債相場の支援材料となった。日銀は17日、「残存期間1年超3年以下」と「同5年超10年以下」、「同10年超25年以下」の3本の定例の国債買い入れオペを実施した。応札倍率は「同5年超10年以下」などで低下し、債券の保有ニーズの高さを示した。もっとも先物を買い上がる姿勢は限られ、午後は断続的な売りに押されて下げに沈む展開となった。
先物9月限は前営業日比16銭安の143円22銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.010ポイント高の1.030%に上昇した。
出所:MINKABU PRESS
米国市場では6月の米小売売上高が前月比で横ばいとなり、米景気が緩やかに鈍化しつつ、中央銀行が適度なペースで利下げに動くといった米国経済の「ソフトランディング」シナリオが意識された。米連邦準備制度理事会(FRB)による9月の利下げ観測が一段と強まり、米国債への選好姿勢が強まったことが、午前の円債相場の支援材料となった。日銀は17日、「残存期間1年超3年以下」と「同5年超10年以下」、「同10年超25年以下」の3本の定例の国債買い入れオペを実施した。応札倍率は「同5年超10年以下」などで低下し、債券の保有ニーズの高さを示した。もっとも先物を買い上がる姿勢は限られ、午後は断続的な売りに押されて下げに沈む展開となった。
先物9月限は前営業日比16銭安の143円22銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.010ポイント高の1.030%に上昇した。
出所:MINKABU PRESS
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