午前:債券サマリー 先物は続伸、朝安後は切り返す

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/07/16 11:39
 16日の債券市場で、先物中心限月9月限は続伸。前日の米債券安を受けた売りが一巡したあとは切り返し、午前10時40分ごろには143円40銭をつける場面があった。

 債券先物は売り優勢でスタート。米大統領選でトランプ前大統領への支持が広がるとの見方が強まるなか、減税によるインフレ圧力や米財政の悪化などが意識され、15日の米長期債相場が4営業日ぶりに反落(金利は上昇)したことが国内債に影響した。ただ、為替市場でドル高・円安の進行が一服し、円安に歯止めをかけるため日銀が早期に追加利上げへと動くとの見方が後退していることから徐々に債券への買いが流入した。なお、きょうは財務省による流動性供給入札(対象:残存期間5年超15.5年以下)が実施される。

 午前11時の先物9月限の終値は、前週末12日に比べて14銭高の143円35銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、同0.020%低下の1.025%と約3週間ぶりの水準で推移している。

出所:MINKABU PRESS
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