◆ “揺れ動き”も“膠着”変わらず…
英・仏総選挙というリスクイベントが終了したこともあり、昨日はポンドとユーロに“買い戻し”が加わる中、相対的に“円売り”が進行しました。
このため欧州タイムにかけて“161.115円”へと持ち直すなど、ドル円は“堅調推移”を見せています。
一方で米経済鈍化を示唆する経済指標が相次いでいることもあり、「米早期利下げ観測」は根強いものがあります。
このため「パウエル議会証言」「米CPI&PPI」を控えて米国債に調整売りが入りやすい中、米10年債利回りがプラス圏で推移してもドルの上値は抑制されています。
◆ ただし“思惑”が台頭しやすいのは事実 - パウエル議会証言&日銀債権者会合
こうした中、本日はその「パウエル議会証言」が予定されています。
ポイントは「利下げに慎重な姿勢を継続するのか?」それとも芳しくない直近の米経済指標を背景に「早期利下げを示唆するのか?」と見られ、その思惑次第で“上を下へ”と大きく振れる展開が想定されるところです。
もう一つ、「日銀-債券市場参加者会合」も本日-明日と行われます。
国債買入減額幅やそのペース、さらには国債買入のあり方についての意見を聴取すると見られるだけに、こちらもその思惑次第で“上を下へ”と大きく振れる展開が想定されるところです。
ただどちらも、“その結果を見極めたい”との意向も働きやすいとあっては・・・?
メインテーマは米国(ドル)と見られますので、基本テーマは前者の思惑ということになりやすく、イベントを控えて米国債に“調整売り”が入りやすいとあっては、ドル円は“上方向”により意識を傾けるべき局面とは考えます。
ただし“見極めたい”との意向が働きやすい以上、基本的には“一方向への動意”は抑制的、つまり“上値の重さ”を意識する局面と考えたいところです。
後はそれらの結果次第…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
162.061(ピボットハイブレイクアウト)
161.951(7/3高値《年初来高値》、大台)
161.747(7/3安値後の戻り高値)
161.674(7/4高値)
上値5:161.588(ピボット2ndレジスタンス)
上値4:161.392(7/5高値)
上値3:161.267(+1σ、ピボット1stレジスタンス)
上値2:161.115(7/8高値、日足・一目均衡表転換線)
上値1:161.000(大台)
前営業日終値:160.820
下値1:160.478(7/8安値後の押し目)
下値2:160.347(ピボット1stサポート)
下値3:160.258(7/8安値)
下値4:159.951(6/24~7/3の61.8%押し、大台)
下値5:159.874(ピボット2ndサポート)
159.681(20日移動平均線)
159.609(6/26安値)
159.442(6/12~7/3の38.2%押し、ピボットローブレイクアウト)
《10:55》
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