それでも“下値は堅いが、上値も重い”を地で往く展開…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2024/07/03 11:08

◆ さらに“年初来高値更新”も… - 概ね“161円台”


足踏み…

予想を上回った「米JOLTS求人件数(814万件)」を背景に、低下していた米10年債利回りは“持ち直し(4.40%→4.45%)”に転じました。
一方でパウエルFRB議長は『ディスインフレ再開の兆し』としたものの、『利下げにはさらに確信が必要』とも述べ、「米利下げへの慎重姿勢」を崩すことはありませんでした。
さらに「米国休場(4日)」を控えていることもあり、“積極的な売買”が手控えられる中、“一方向への動意”につながることはありませんでした。
ドル円はわずかに“年初来高値更新(昨日高値は161.739円)”を見せたものの、概ね“161円台”での揺れ動きに終始しています。

◆ 米国休場の前日とあっては…?


「円売りへの安心感」は依然として続いていますが、こうした傾向は本日も継続する可能性が否めないところがあります。
そうなると本日も「米雇用関連指標」は数多く予定されているものの、“もう一段の上値模索”も抑制される可能性が否めない…?

最も注目されるのは、米年内利下げ予想を“減少(3回→1回)”させた「FOMC議事要旨(6月11-12日分)」と見られ、その内容次第では“162円トライ”に発展しないとも限りませんが、本日も“下値は堅いが、上値も重い”を地で往く展開を想定したいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:162.700(86/12/23高値)
上値4:162.566(+2σ)
上値3:162.160(ピボットハイブレイクアウト)
上値2:162.000(大台、ピボット2ndレジスタンス)
上値1:161.739(7/2高値《年初来高値》、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:161.424
下値1:161.266(7/2安値、ピボット1stサポート)
下値2:161.000(大台、6/24~7/2の23.6%押し、ピボット2ndサポート)
下値3:160.730(7/1安値、ピボットローブレイクアウト)
下値4:160.583(6/24~7/2の38.2%押し、+1σ)
下値5:160.262(6/28安値、日足・一目均衡表転換線、6/24~7/2の50%押し、6/12~7/2の23.6%押し)

《10:45》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想