国土地理院の電子国土基本図の更新業務に、リッジアイの変化検出AIソリューションが採用

配信元:PR TIMES
投稿:2024/06/18 13:47
更新可能な地図情報を大幅に拡大し、より実態に即した更新が可能に

AI・ディープラーニング技術のコンサルティングと開発を行う株式会社Ridge-i(本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 柳原 尚史、以下「リッジアイ」)は、このたび、同社の開発したAIソリューション「RIDGE DUAL AI(リッジ・デュアル・エーアイ)」の変化検出AI機能(以下「AIモデル」)が、国土地理院における電子国土基本図の更新業務に採用されたことを発表します。


従来、国土地理院の電子国土基本図の更新は、地図情報と空中写真を目視で比較することにより、更新範囲の決定を実施していたため、多大な時間を要していました。これに対してリッジアイは、AIを用いた衛星画像による変化部抽出技術および衛星画像分析システムの開発を行いました。

このたび開発・提供したAIモデルでは、異なる2時期で撮影された画像をもとに家屋や道路の変化を抽出することができます。また、国土地理院の本業務の遂行にあたっては、このAIモデルが搭載されるwebアプリケーションも作成しました。これにより、AIモデルからの分析結果は、地図修正業務に直接応用できるフォーマットで出力されるだけでなく、作業員によりシステム内で効率的に修正し、アノテーションとして蓄積できるシステムとして設計・実装を行い、将来的に多くの教師データが溜まった際に効率的なAIモデルの更新が可能となります。

国土地理院で地図更新のために行う変化抽出作業は、目視で行うため、1年でできる範囲は国土全体の10分の1程度が限界でした。リッジアイによるAIモデルとwebアプリケーションを活用することで、国土全体の変化を網羅的に可視化でき、変化の多いエリアの更新を重点的に行うことで、地図更新の効率化が期待されます。これによって、より実態に即した地図情報へ更新することができます。今後引き続き、抽出精度の向上および変化地物の抽出により、さらなる更新の効率化や作業の自動化への展開も期待されます。

なお、本アプリケーションで使われた技術が搭載された「RIDGE DUAL AI」は、2024年3月12日に発表された内閣府主催「第6回宇宙開発利用大賞」の国土交通大臣賞を受賞(https://ridge-i.com/news/4170/)しました。

以上


株式会社Ridge-i(リッジアイ)について
リッジアイは、AI・ディープラーニング技術を活用したソリューションにより、経営・社会課題の解決に挑むテックイノベーションファームです。特に、画像解析ディープラーニング、センサーによる異常検知AI、最適化AIなど様々なデータに対応するAIを組み合わせた「マルチモーダルAI」に強みを持ちます。戦略策定から要件定義フェーズに始まり、現場のコンサルテーションから開発・運用保守まで、投資対効果を実感するまで一気通貫で伴走し、多くの実績をあげています。また社会課題にも積極的に取り組んでおり、SDGs課題と環境変化を衛星画像から発見する「GRASP EARTH」などで第4回から宇宙開発利用大賞を3回連続受賞しました。今後とも技術とビジネスの高みを追求し、社会・顧客が持続的に効果を実感できる最高峰のソリューションを提供します。

会社名:株式会社 Ridge-i
設立:2016年7月
所在地:東京都千代田区大手町 1-6-1 大手町ビル 438
代表:代表取締役社長 柳原 尚史
資本金:10,000,000円
事業内容:
1. AI・ディープラーニング技術のコンサルティングおよび開発
2. 共同事業、ライセンス、保守モデル、自社開発等によるプロダクトの提供
3. 人工衛星データAI分析サービスの提供
URL: https://ridge-i.com
配信元: PR TIMES

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