◆ あらためて「米インフレ鈍化」は示されたが… - 米PPI
前日の米CPI同様、昨日の米PPIも“弱め(△0.2%/+2.2%、コアは±0.0%/+2.3%)”となり、「米インフレ鈍化」が示されました。
また同時に発表された新規失業保険申請件数も“10ヶ月ぶりの高水準(24.2万件)”となったことで、「労働市場の緩和」も示唆されています。
このため「米早期利下げ」を改めて織り込み直す動きが先行し、米10年債利回りは“4/1以来水準(4.22%)”へと低下する場面が見られました。
これにつれてドル円も“156.581円”へと値を落とす場面も見られましたが、下値はそこまで…。
「年内利下げ見通し、1回に引き下げ」が前日のFOMCで示されたばかりということもあって下値は限定されており、すぐさま“157円絡み”へと持ち直して、昨日の取引を終えています。
◆ 今週最後のビッグイベントだが… - 日銀会合
こうして“方向感定まらず”が続く中、「日銀政策決定会合」が予定されています。
政策金利は“据え置き”が既定路線と見られますので、ポイントとなるのは「国債買入減額」の有無、あるいは規模ということになります。
ただ「日銀、国債買入減額を検討」とすでに報じられていることを踏まえれば、どこまで反応するかは甚だ微妙といわざるを得ず、かなりの減額規模とならない限りは…?
◆ “放れた方に”がセオリー…!?
テクニカル的に見ると、“20日移動平均線(本日は156.678円)-3日高値(157.468円)”を両極端とするレンジが、終値ベースで“1週間”続いています。
このため放れた方向には“加速する”という可能性が否めませんので、放れた場合には“付いていく”が基本路線ということになります。
ただどちらに放れるかといわれれば…?
植田日銀総裁の記者会見を含め、「日米金利格差縮小」が着実に進行する可能性が示されれば、“下方向(円買い)”に振れると考えます。
ただそうでなければやはり“上方向(ドル買い)”と考えながら、神経質なマーケットと対峙したいところです。
個人的には“材料出尽くし”を含めて、“後者(上方向)”をより警戒していますが…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※日銀会合が予定されていますので、さらに値幅を拡大しております。
160.200(90/4/17高値、4/29高値《年初来高値》)
160.000(大台)
159.000(大台)
158.545(5/3~5/14-5/16の100%返し)
158.228(4/29~5/3の76.4%戻し)
158.121(ピボットハイブレイクアウト)
上値5:157.980(5/1高値、+2σ、大台)
上値4:157.715(5/29-30高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:157.468(6/3高値、6/11高値)
上値2:157.373(6/12高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:157.308(6/13高値、+1σ)
前営業日終値:157.029(大台)
下値1:156.678(20日移動平均線、ピボット1stサポート)
下値2:156.559(6/13安値、6/12~6/13の50%押し)
下値3:156.322(6/12~6/13の61.8%押し)
下値4:156.215(ピボット2ndサポート)
下値5:155.969(日足・一目均衡表転換線、-1σ、週足・一目均衡表転換線、大台)
155.874(ピボットローブレイクアウト)
155.712(6/12安値、日足・一目均衡表先行スパン上限)
155.629(6/4~6/11の61.8%押し、日足・一目均衡表基準線)
155.550(50日移動平均線)
155.304(-2σ)
155.119(6/7安値)
155.000(大台)
154.783(6/5安値)
《10:45》
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