*13:18JST シンバイオ製薬 Research Memo(8):リゴセルチブは他剤との組み合わせによる開発の可能性を探索中
■シンバイオ製薬<4582>のその他のパイプラインの動向
2.「リゴセルチブ」(注射剤/経口剤)
「リゴセルチブ」はユニークなマルチキナーゼ阻害作用(がん細胞の増殖、浸潤及び転移に関与する複数のキナーゼを阻害することによりがん細胞を死に至らしめる作用)を有する抗がん剤候補品となる。導入元のオンコノバにおいて、骨髄異形成症候群(MDS)の国際共同第3相臨床試験(INSPIRE試験)を実施したが、2020年8月に医師選択療法との比較において主要評価項目が達成されなかったことを発表した。現在、「リゴセルチブ」は扁平上皮癌を対象とした開発を進めている。オンコノバについては、2024年4月にインフルエンザ等の感染症領域における次世代抗ウイルス薬を開発するバイオベンチャーのTrawsfynydd Therapeuticsと経営統合し、新会社Traws Pharmaとなっている。
同社は日本におけるMDSの臨床開発を担当していたが、現在はINSPIRE試験の追加解析から得られた知見などから、新規疾患ターゲットの探索を進めている。具体的には、東京大学医科学研究所や群馬大学との共同研究を通じて、「ベンダムスチン」及び「リゴセルチブ」の併用療法や他の既存薬との併用による新治療法の創出、がん領域以外の治療領域も含めた新疾患ターゲットの探索をAI技術も活用しながら取り組んでいる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<HH>
2.「リゴセルチブ」(注射剤/経口剤)
「リゴセルチブ」はユニークなマルチキナーゼ阻害作用(がん細胞の増殖、浸潤及び転移に関与する複数のキナーゼを阻害することによりがん細胞を死に至らしめる作用)を有する抗がん剤候補品となる。導入元のオンコノバにおいて、骨髄異形成症候群(MDS)の国際共同第3相臨床試験(INSPIRE試験)を実施したが、2020年8月に医師選択療法との比較において主要評価項目が達成されなかったことを発表した。現在、「リゴセルチブ」は扁平上皮癌を対象とした開発を進めている。オンコノバについては、2024年4月にインフルエンザ等の感染症領域における次世代抗ウイルス薬を開発するバイオベンチャーのTrawsfynydd Therapeuticsと経営統合し、新会社Traws Pharmaとなっている。
同社は日本におけるMDSの臨床開発を担当していたが、現在はINSPIRE試験の追加解析から得られた知見などから、新規疾患ターゲットの探索を進めている。具体的には、東京大学医科学研究所や群馬大学との共同研究を通じて、「ベンダムスチン」及び「リゴセルチブ」の併用療法や他の既存薬との併用による新治療法の創出、がん領域以外の治療領域も含めた新疾患ターゲットの探索をAI技術も活用しながら取り組んでいる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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