【これからの見通し】英米休場で手掛かり難の週明け相場、ドル円とユーロドルに注目

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/05/27 15:53
【これからの見通し】英米休場で手掛かり難の週明け相場、ドル円とユーロドルに注目

 週明けは英米市場が休場となる。英国はスプリングバンクホリデー、米国はメモリアルデーで、いずれのマーケットも取引参加者が減少することが想定される。様子見、もしくは軽い調整が入りやすい状況といえよう。

 先週末は、ややドル安の地合いで取引を終えていた。米10年債利回りは4.50%の節目水準で上昇を抑えられて4.46%台へと低下した。米経済統計では、ミシガン大1年期待インフレ率が予想を下回る3.3%となったことが材料視される面があったようだ。ドル円相場は157円台では売りがかぶさる状況だった。

 週明けの東京市場では、ドル円が156.60台へと軟化する場面があった。足元でも157円台が重い状況だ。先週から引き続き本邦10年国債の利回りが上昇しており、きょうは1.02%をつけている。また、きょうは植田日銀総裁と内田日銀副総裁の発言が報じられているが、市場ではタカ派的との評価が聞かれた。

 この後の海外市場では、ドル円の調整売りがどの程度まで入るのかを、まずはチェックしておきたい。

 経済指標発表はドイツIfo景況感指数(5月)が唯一注目されそうだ。市場コンセンサス予想は90.4と、前回4月の89.4から改善する見込み。予想段階では、現況指数と期待指数のいずれもが改善する見通しが示されている。

 ユーロドル相場は1.08台半ばで推移しており、1.08ちょうど付近のサポートが確認されたところだ。再び上昇の流れに入るのかどうか、きょうの独Ifo指数の結果が注目される。

 発言イベント関連は、レーンECBチーフエコノミスト、ホルツマン・オーストリア中銀総裁などの講演が予定されている。英米市場の休場で、この後のマーケットでは欧州関連の材料に市場の関心が集まりそうだ。
 
minkabu PRESS編集部 松木秀明

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

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