大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 38870 -70 (-0.17%)
TOPIX先物 2756.0 -4.0 (-0.14%)
シカゴ日経平均先物 38860 -80
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
21日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。米連邦準備理事会(FRB)が年後半に利下げを開始するとの期待は根強い。一方で、ウォラーFRB理事が21日、利下げの開始には良好なインフレ数値を「あと数カ月」確認する必要があるとの見解を示すなど、FRB高官らによる利下げに対し慎重な発言が相次いでいることが重荷となった。また、エヌビディア
シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比80円安の3万8860円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比50円高の3万8990円で始まり、直後に付けた3万9010円を高値に3万8900円~3万9000円処と日中終値を挟んで保ち合ったが、米国市場の取引開始後に3万8800円辺りまで売られた。売り一巡後は3万8980円とプラスに転じる場面も見られたが買いは続かず、終盤にかけて3万8760円~3万8870円辺りで推移し、3万8870円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り優勢で始まりそうである。米国市場では主要な株価指数が上昇し、S&P500指数、ナスダック指数は最高値を更新している。ただし、エヌビディアの決算を控えて、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価を牽引する流れや、先物主導での同社決算を期待した先回り的な動きは期待しづらいところであろう。
日経225先物はナイトセッションで一時3万8760円まで売られたが、終値では下向きで推移するボリンジャーバンドの+1σ(3万8810円)を上回っており、引き続き+1σと+2σ(3万9340円)によるレンジでの推移となろう。+1σを下回ったとしても3万8600円辺りに位置する75日移動平均線が支持線として機能するとみられ、同水準に接近する局面では押し目狙いのロング対応になりそうだ。
一方で、節目の3万9000円接近では戻り待ち狙いのショートが入りやすい。ただし、エヌビディアの決算を控えて、ショートの積み上げは避けたいところであり、早い段階でカバーに向かわせることになりそうだ。戻り売りを警戒しつつも、3万9000円辺りでの推移が続くようだと、+2σ水準を狙ったロングの動きも意識しておきたい。そのため、オプション権利行使価格の3万8750円から3万9250円のレンジを想定する。
21日のVIX指数は11.86(前日は12.15)に低下した。エヌビディアの決算次第では一段と低下する可能性もあり、リスク選好の流れは続きそうだ。積極的なトレードは限られるものの、弱含む局面ではその後のカバー狙いのスタンスに向かわせよう。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.10倍と、前日比変わらずで終えた。米ハイテク株が買われた流れを受け、アドバンテスト <6857> [東証P]や東京エレクトロン <8035> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が買われ、一時14.16倍まで上げる場面も見られた。ただし、その後は200日線が位置する14.14倍水準での攻防から同線に上値を抑えられる形であった。本日もトレンドは出にくい状況だろうが、エヌビディアの決算を前にいったんNTショートの利益を確定させてくる動きが入る可能性もありそうだ。
株探ニュース
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